謎の書き込みをする“KUTIBASI”という男の狙いは何なのか?
今! SNSで話題になっている男がいる!
その名も、“KUTIBASI”。
この男であろう人物は、人が眠っている間にその人の
“秘密事や悩み事、隠し事などなど人には絶対に言えないような事を
寝ている間に盗むらしいのだ!”
墓場までこの内容は持って行くと思っている人でも簡単に記憶を盗ん
でしまうらしい。
そして次々とその内容がSNSで暴露されていく。
政治家から一般人まで誰でも標的になるのだ!
今まで書き込みをされてきた人は? 実名で個人情報が駄々洩れ。
『好きになった人には妻子がいる有名スポーツ選手で、不倫の関係を
5年も続けている。』
※未だ、マスコミにもバレていない特ダネ記事だった。
『3年前に、小学3年生の女の子を誘拐して家で監禁している。』
※親御さんは未だ女の子が何処かで生きていると信じて探し続けて
いた事件だった。
『殺すつもりはなかったが殺してしまった為、遺体は家の裏庭に埋めた。』
※10年以上も前の事件で、迷宮入りになった事件が解決した。
・・・この“KUTIBASI”という書き込みをする人物は?
【ヒーローなのか? 犯罪者なのか?】
“彼”の目的は全く分からないが、世界が注目する人物までになった。
ある者は彼を正義だといい、ある者は彼を偽善者と言う。
賛否両論ではあるが、注目度は物凄くある人物にまでになった。
ネットニュースでも、“謎の男、KUTIBASI”と大きな記事になるほどだ。
動画にも、彼の記事が面白おかしく解説付きで流されていた。
個人的な予測で本当はこうだああだというモノだ。
勿論、本当の目的はこの“KUTIBASI”という書き込みをする人物しか
分からない事なのだが......。
*
・・・そして遂に僕の番が回ってきた!
僕の名前は、杉崎和眞 当時14歳 中学二年生 学校では優等生だった。
それに学級員もしていて、学校の先生にも物凄く気に入られていた。
でも“裏の顔は?”
クラスの中に嫌いな奴がいて、そいつに僕がやった事を押し付けた。
僕は授業中にオナラをしてしまった。
僕のキャラは、人前で失敗やオナラなど絶対にしない男だ!
でもその日は、朝からお腹の調子が悪く授業中もずっとお腹が痛かった。
僕は授業が集中できないでいると? 僕の嫌いな奴が僕を心配してこんな
事を言ってきやがった。
『先生に杉崎君が調子が悪いって言ってあげようか?』
『・・・・・・』
僕は僕の嫌いな奴が心配して言ってきた事に腹が立った。
でも? 授業中だし腹も立てられない。
僕は黙っていたんだけど、お腹は僕の言う事を聞いてくれなかった。
不意打ちに僕の意志とは関係なく、オナラが出た。
しかも? かなりの爆音でオナラが鳴る。
僕は思わず顔が真っ赤になったのだけど? 素早く僕は僕の嫌いな奴の
せいにした。
『先生! 山田君が今、オナラしました!』
『えぇ!?』
『山田! 授業中だぞ、皆の迷惑になるから外で立ってなさい!』
『・・・・・・』
彼は黙って教室から出て行った。
その後、そのことが【原因】で彼はクラスの皆から仲間はずれにされる。
でも? 仲間はずれされても僕の名前を彼が他の奴に言う事はなかった。
僕がオナラをした事を彼はずっと黙っててくれたのだ。
だから中学を卒業するまで彼はずっと皆から無視され続け卒業した。
僕もその事があって、彼と話す事はなかった。
*
そしてあれから10年、もう僕は“あの事を忘れていたのに...。”
謎の書き込みをする“KUTIBASI”が僕が寝ている間に僕のこの記憶を
盗んでSNSに書き込みをしたのだ。
『10年前、杉崎という男は自分がオナラをした事を山田という男に
責任を押し付ける。その後、山田は皆に仲間はずれにされ中学を卒業した。』
その書き込みのせいで、僕は完全に“悪者扱いになる。”
無責任な第三者は、僕の悪口をSNSで書きまくる。
まるで僕が、“殺人でも犯したみたいな書き方で”僕の文句を書き立てた。
そうなると? 僕を見る目が一気に変わった。
優等生だった僕の印象は、ある日突然起きた書き込みで犯罪者扱いに変わる。
毎日、僕の悪口を書き込む奴や何処で調べたのか? 僕の携帯番号へ直接か
けてきて、僕の文句を言う者まで現れた。
家も調べられて、玄関のドアには毎日“落書きされる。”
職場にまで僕の噂が広まり、仕事までクビになった。
全ては、“このKUTIBASIという奴の仕業なのだが、”
僕が実際にやった事でもあった。
僕はこの機に、【山田】を探す事にした。
そしてあの時の事を、真剣に彼に謝ろうと考える。
・・・でも? なかなか【山田】の手掛かりが掴めない。
僕は当時、同じクラスの奴に会いに行く。
当たり前だが、SNSに書き込みされた事をしつこく聞かれた。
『杉崎? “アレ”本当の事なのか?』
『・・・あぁ、』
『お前、最悪だよな! あの後、山田がどうなったのか知ってるか?』
『えぇ!? 中学校は卒業したよな。』
『あぁ! アイツさ、中学を卒業して高校には行かなかったんだぞ。』
『・・・ど、どうして?』
『“自殺したんだよ!”』
『えぇ!?』
『首吊り自殺だったらしい。』
『えぇ!? そ、そんな、』
『“お前がアイツを殺したんだ!”』
『・・・・・・』
・・・僕は【山田】のその後の末路を知る。
僕は何も知らなかった。
山田の事なんか、何も考えてなかったんだ。
僕はのうのうと生きていたんだ。
【山田】の事なんかすっかり忘れて、僕はのうのうと、、、。
僕は“殺人者”じゃない!
でも? 間接的に僕は“彼”を殺した。
その事を、謎の書き込みをする“KUTIBASI”は言いたかったのかもしれない。
僕はこの【罪】を背負って生きていくしかないと思った。
そうする事で僕は、“彼の存在を忘れないように”彼に押し付けた罪を
僕が一生忘れないように背負って生きていく事を心に決める。
最後までお読みいただきありがとうございます。




