〜序章〜少年時代①商業・産業奉行に任命!?
本日二話目の投稿です。
あともう少し投稿していこうと思います。
天文8年5月28日
…吉法師に転生してから5年
この時代について勉強しきったしそろそろ本格的に動いていくか。
「父上大事な話がございます。」
「おお吉法師誕生日おめでとう。して何用じゃ?」
「私は未来から来ました。」
どう言う反応をされるか怖くて怖くてたまらなかったが、父にだけは話しておかなければならないと思った。
「ふむ。左様か。で?」
「え?」
「この時に儂に話したと言うことは何かあるのだろう?それにもし、仮にお前が未来人であったとしても儂の子であることに変わりはあるまいしな。」
「父上…」
「これでも親じゃお主が普通と違うことぐらいとうの昔から気づいておったわ。どう考えても1歳で言葉を完璧に覚え、2歳で文字の読み書きまでできるこどもなどおらんだろう。」
「確かに。それでは私の未来の記憶について話します。」
俺は父上にもともと奈湯戎西斗という名の別の人間であったこと、この戦国の世が終わるまでのことなど包み隠さずに全て話した。
「ふむ。左様か。で、おぬしはどうしたいのだ?」
「ふふ。父上これを。」
そういった俺は大きな地図を広げた。
「なんじゃこれは?」
「世界地図です。私はこの世界を手に入れたいと思います。」
「そんなことが本当に実現できるのか?」
「未来の知識を活用し、実現させようと思います。そして日本を手に入れ次第、この日本の下の大陸と右の大陸を手に入れます。」
「こんなに広い大陸をどうやってとるのじゃ?」
「まだここは日本よりも文明が発達しておらず、原住民と話し合えば恐らく無傷で手に入るでしょう。」
「なんと!?」
「さらに父上ここは世界でも有数の資源大陸です。この資源を使えば世界を統一することができます。」
「なるほど。他にはあるか?」
「こちらでございます。爺!」
「は!」
「なんじゃこれは!?南蛮の鉄砲に似ているが…違うなこれが未来の鉄砲か。」
「はい。今の技術ではこれで精一杯でしたが技術を上げればもっと良いものも作れます。」
「はっはっは。よいぞ吉法師。これを量産せよ。」
「うむ…お前に商業・産業奉行に任命する。じゃが、お前は半日を外で遊ぶことを条件にする。少しは外で遊んでおけ。」
「っありがとうございます!父上!」
「よいぞ今日はお前の誕生日じゃからな。儂からの祝いの品としてやろう」
そう言って俺を家臣のところに連れて行き、
コホンと1つ咳払いをした後、開口一番
「吉法師を商業・産業奉行に任命する!」
と言った。
すると家臣が、
「お恐れながら申し上げますが、吉法師殿にはまだ早いと思いますが…」
「吉法師に教えられることがもうなくなったのでな。現場で経験してもらいたいと思ってあるんじゃ。」
「確かにそうでございました。出過ぎた真似をお許しください。」
「お前たちも手伝ってやってくれ。まだ吉法師は5歳だからな。」
「は!」
家臣たちは戸惑いながらもしっかりと返事をした。
「では、吉法師励め。」
「はっ。父上」
そう言って父上は出て行った。
「よし。ではまず今の税について、それから主要産業について持ってきてくれ。」
「はっ。」
そう言って家臣たちが動き出した。
どうだったでしょうか?次回はついに前田犬千代(後の利家)の登場です!