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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
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29:怒りのロゼッタ

「――ロゼッタ!」

「ルイ!?」


 光の妖精に【ダークアロー】をお見舞いしてやろうとしていたら、ルイがロゼッタに切りかかってきた。

 咄嗟に杖で身を庇おうとすると、それより先にレオがロゼッタの前に立ちルイの剣を受ける。ガキンと鈍い音がして、重い攻撃だということがわかる。


「おいお前! ロゼッタは仲間だろう!? 操られたくらいで、攻撃なんてするんじゃない!!」

「――っ!」


 レオの喝で、ルイスリーズが一瞬だけゆらぐ。

 どうやら、完全に意識を支配されているわけではなさそうだ。これなら、ロゼッタたちでもルイスリーズたちを元に戻せるかもしれない。


「ルイっ!!」


 ロゼッタもルイスリーズに呼びかけ、同時に光の妖精へ向けて【ダークアロー】を――というところで、今度はカインがロゼッタの前に立った。

 しかもその横には、森の入り口で留守番をしていたはずのネロもいる。


「カイン!!」

「ロゼリー、俺たちみたいな闇属性は存在していたらいけないんだ。この力で……多くの人を傷つけてしまう」

「――!?」


 カインの言葉に、ロゼッタは目を見開く。

 今まで、カインが自分のことを闇属性だと言ったことは一度もない。ロゼッタはゲーム知識があるので、カインが闇属性で魔王だということは知っているけれど……。


(カインが言いたくないと思っていたことを言わせるなんて、最低だ)


 光の妖精への怒りが、ふつふつと湧き上がる。

 もう容赦なんてしてやらない。今決めた。


「攻撃魔法が届かないなら、届くまで撃てばいいのよ」


 ロゼッタは杖を力強く握りしめて、ぶつぶつと呪文を詠唱する。一回だけではなく、何度も何度も。


(みんなには当たらないように、【ダークアロー】の出現位置を調整する……)


 できるだろかと不安になるが、やるしかない。

 ロゼッタは今まで、自分の近くに【ダークアロー】を出現させていた。しかしそれは意識していなかったからで、もしかしたらほかの場所に出現させることもできるのでは? と、考えたのだ。


 精神を統一させて、いつもと違う場所に。


(かなり集中力がいる……っぽいけど、できる!)


 ロゼッタの額に汗が浮かび、その大変さを物語っている。


「そんなこと、させない! お前たち、ロゼリーを取り押さえろ!!」


 これはやばいと慌てたカインが、プリムたちにも声をかけた。すると、ロゼッタを押さえ込もうとして一斉に覆いかぶさってきた。

 カインが言った通り、のしかかって押さえ込むつもりのようだ。


 プリムたちにのしかかられて、ドンと地面に倒れこむ。


「――っぐ!」

「これでもう魔法を使うのは無理でしょ? 観念して、さっさと殺されちゃいなよ」

「嫌でーす! もう魔法は完成したから、大丈夫。すぐに助けてあげるから!」


 ロゼッタは押さえ込まれたまま、大きく息を吸う。


「私を怒らせたこと、後悔してもらうから――【ダークアロー】【ダークアロー】【ダークアロー】【ダークアロー】【ダークアロー】」

『な――っ!』


 奥にいた光の妖精が声をあげた。

 彼女を取り囲むように、闇の矢が現れたからだ。今からではルイスリーズやカインに助けを求めても間に合わないだろう。


 ――完全勝利!


「いけ!」


 ロゼッタが悪い笑みを浮かべて【ダークアロー】を放った。それが全て光の妖精に命中すると、『ギャアアアァァァッ』という断末魔のような声。

 ――しかし次の瞬間、大きな光に包まれた。

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