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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
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28:戦闘開始!

 光の妖精は、光属性の人物が大好き。

 そのため、闇属性の人間が嫌いだし、特に光属性であるプリムの側にいるロゼッタが特に気に入らなかったようだ。


『仕方ないから、ここでやっちゃうしかないわね』


 ため息をついた光の妖精がパチンと指を鳴らすと、岩の壁の上から大量のウルフが飛びおりてきた。しかも、パワーアップしているウルフが――ざっと見て五〇匹ほど。


「これは……まじで俺たちを殺しに来てるみたいだな」

「うん。でも、プリムたちを操ってるのが光の妖精だってわかったから……容赦しない」

「……そうだな」


 ロゼッタのひどく冷静な声に、レオも一言だけ肯定して剣を構える。

 レオは向かってくるウルフたちをどう捌くか脳内でシミュレートをして――やめた。


「ロゼッタのところまでは絶対に行かせないから、頼むぞ!」

「――うん!」


 レオはぐっと地面を蹴り上げ、本能のままにウルフに切りかかり、その攻撃を防ぐ。これだけ数がいるのだから、変に作戦を立てるより自分の直感を信じた方がいいと判断したのだ。

 そして自分の役目は、ウルフをロゼッタの下まで行かせないこと。この一点につきる。


 レオが襲い来るウルフの腹に蹴りを入れ、吹っ飛ばす。

 右からくるウルフは剣で薙ぎ払い、左から来たウルフは剣の柄の部分で顎を突き上げた。絶え間なく襲ってくるウルフをレオは見事に食い止める。


(うわ、すご! ……って、感心してる場合じゃなかった!)


 ロゼッタの役目は、ウルフの殲滅だ。

 レオが身を挺して防いでくれているのだから、期待に応えなければいけない。生半可なことは絶対にしない。

 ロゼッタはお気に入りのマナポーションを一気に飲んで、にんまりと笑う。


「いくよぉ……大技連発! 闇の妖精よ、嘆きの雨を降らせたまえ! 【ダークネスレイン】【ダークネスレイン】、もいっちょ――【ダークネスレイン】!!」

「うわ、やっぱりえげつない……」

『な、なによこの魔法に……威力! あなた、ただの人間じゃないの!?』


 一瞬でウルフが殲滅されたのを見て、光の妖精が震えている。

 ハッ、笑わせないでほしい。

 ロゼッタを本気で殺そうとするならば、ウルフなんて弱っちい魔物を連れてこないでいただきたい。

 今まで乗り越えてきたロゼッタレベリングの方が、何倍も過酷というものだ。


「ただの人間ですよ?」


 ただちょっーっとだけ、死亡フラグは高いですが。

 ロゼッタがにこっと笑って見せると、光の妖精はたじろいで一歩後ろへ下がった。どうやら、ロゼッタに恐怖を感じたようだ。


『こ、こうなったら……あなたたち! 私のために戦いなさい!!』

「「――っ!?」」


 光の妖精の呼ぶ声で現れたのは、ルイスリーズ、カイン、プリム、ラインハルト、リュートの五人だ。


「あ、ルイ!」

「ロゼッタが捜してた仲間か?」

「うん」


 やっと見つけることができたけれど――みんなの目は、光の妖精に操られているためどこかうつろげだ。


(どうやったら元に戻せるんだろう?)


 ロゼッタが使えるのは攻撃魔法なのでみんなを元に戻す術がないし、戻し方もわからない。

 セオリーを考えると、光の妖精を倒すとかだろうか。


(……光の妖精を倒したら、どうなっちゃうんだろう)


 また新しい光の妖精が生まれるのだろうか? それとも世界から消滅し、光属性の魔法などが一切使えなくなってしまうのだろうか。

 ――わからない。


(頭を使うのは、あんまり得意じゃないんだけど……)


 とりあえず、光の妖精に一撃入れてから考えよう。

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