表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
54/67

24:森で起きていること

 ロゼッタがレオを連れて拠点にした場所へ戻ると、テントや朝食などはそのままもぬけの殻になっていた。


「探索に出た……にしても不自然だな」

「はい……」


 レオは周囲の様子を見て、「それらしき気配はないから、遠くに行ったのかもしれない」と言う。


「間違いなく、異変……です、ルイたちが朝食を片付けずどこかへ行くわけないですから。お鍋にもスープが入ったままだし」

「争ったような形跡も、慌てたような感じもしないな」


 ロゼッタはレオの言葉に頷いて、安易に逃げ出すべきではなかったと後悔する。自分がもっとみんなを信じ、あの場に残らなければいけなかったのに。

 無意識の内にぐっと拳を握りしめると、レオが「大丈夫だ」とロゼッタに笑顔をみせた。


「俺が協力するって決めたんだから、なんとかしてみせるよ。仲間も一緒に探そう」

「レオ……ありがとうございます」


 優しいレオに、ロゼッタは涙ぐむ。一人だったらどうすればいいかわからず、途方に暮れていたかもしれない。

 ロゼッタは自分の頬をバチンと叩いて、気合を入れる。


「よし、絶対にみんなを探し出して――ここの異変も解決する!」

「ああ!」



 ***



 ロゼッタがレオとルイスリーズたちの探索を始めたころ、ほかの生徒や教師たちも同様に大変なことが起こっていた。


「うわっ、どうなってるんだ! スライムって……もっと弱かっただろう!?」

「私が魔法で攻撃するから、それまでどうにか盾で防いでぇっ!!」

「――っ、【ヒール】!」


 スライムとフラワーラビットをメインに戦闘の練習をしていたとある班は、初日こそ順調だったのだが……二日目になって突然、スライムの強さが増して苦戦を強いられていた。

 こんなことは聞いたことがないと、そう叫びつつも必死でスライムと戦いながら後退していく。これ以上森の中へ行くのは無茶だ――と。


 しかし、教師が監視をしているだろうに……この事態になっても一向に出てくる気配がない。


「先生たちはいったいどうしたんだよ! どう考えても、こんなの異常事態だろ!」

「――もしかしたら、先生たちにも何かあったのかも! 急いで森の外へ出ましょう!」

「ああ……っ!」



 そして一方、教師たち。


「いったいどうなっているんだ、地理の把握がまったくできなくなっている……! 森の中の魔力が歪んでいる? こんなことは、ここ数十年の間に観測されていないというのに!!」


 魔法を使って周囲を把握してみようにも、魔力の歪みでそれもままならない。しかも、先ほど現れたウルフは異様に強かった。


(私は倒すことができましたが……生徒たちには、かなり厳しいはずだ)


 下手をしたら、怪我だけでは済まない事態になってしまうかもしれない。学園側として、そして子どもを守る大人として、それだけは絶対に避けなければいけない。


「くそ……精霊たちよ、どうか生徒たちをお守りください――」


 自分の無力さに嘆いて、教師は精霊に生徒の無事を祈った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『私、魔王。――なぜか勇者に溺愛されています。』コミカライズ連載中!
魔王を倒しに行った勇者が、魔王に一目惚れしてお持ち帰りしてしまうお話です。

コミカライズページはこちら

私、魔王。―なぜか勇者に溺愛されています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ