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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
53/67

23:信頼できる人物

 テッテレー! 勇者が仲間になった!

 ――ではなく。


(いったいどうなってるの!?)


 ロゼッタの中では、勇者――レオに会う予定なんてこれっぽっちもなかったというのに。


「顔色が悪そうだけど……立てるかな? 大丈夫? あ、おぶってあげ――」

「大丈夫です、元気です。助けてくれてありがとうございます!!」

「無事ならよかった」


 レオはふわりと微笑んで、自分のことのようにロゼッタの無事を喜んでくれた。


「あ、紹介が遅れたね。俺はレオ、勇者の称号をもらって冒険者をしてるんだ」

「私はロゼッタ、です。改めて、助けてくれてありがとうございます」

「君が無事でよかったよ。その服は学生さん……かな?」

「そうです」


 ロゼッタはレオの言葉に頷きつつ、いったいどういうことだろうかと内心では大焦りだ。ヒロインではない自分が、勇者と出会ってしまうなんて。



 はにかんだ笑顔が可愛い裏表のない天然勇者、レオ。

 オレンジがかった茶色の髪と、無垢な黄緑色の瞳。誰にでも懐く子犬のような性格だけれど、悪気なくなんでもズバッと言ったり聞いたりしてしまう天然な一面がある。

 年は一八なのでロゼッタより二つ上。登場時の初期レベルは30とすごく強いというわけではないが、そこそこ強い。

 運がよく、割となんでも上手くいってしまうタイプだ。



 レオは新たに襲ってきたゴブリンを剣で倒し、ロゼッタを見る。


「学生が一人でこんなところにいるなんて、危ないんじゃないか?」

「あー……学園の遠征課題できたんですけど、ちょっとその、別行動をしていまして……」


 我ながらなんとも歯切れの悪い答えだなと、ロゼッタは苦笑いをする。けれどレオは、「そうか」とすんなり受け入れてくれた。


「勇者様はいったいどうしてここに?」

「ああ、そんな堅苦しい呼び方はしないでいいよ。気軽にレオって呼び捨てて」

「ありがとう、レオ。私のこともロゼッタと気軽に呼んでください」

「わかった」


 レオは近くの岩の上に腰を下ろし、「実は……」とこの森にいる理由を話してくれた。


「王都に向かっていたんだけど、この森から異変を感じてね……。見て回っていたんだ」

「異変、ですか?」

「うん」


 レオの言葉に、ロゼッタは目をぱちくりとさせる。

 ここは今日から学園の遠征で使っているし、もし異変があれば教師たちが気づくのでは……と思ったのだが、プリムたちの様子を思い出す。


(もしかして、プリムたちの様子が変だったのも……その異変とやらに関係があるんじゃ?)


 ロゼッタが神妙な顔をすると、すぐにレオが「何があった?」と聞いてきた。どうやら、ロゼッタの周囲で何か起こっていることは彼にとって確定事項のようだ。


 話していいものかと悩みつつも、レオのまっすぐな性格はプレイヤーだったころから信頼している。

 悪いようにする人ではないので、ロゼッタは夜中の出来事と、先ほどのことをレオに説明した。

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