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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
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22:最後の攻略対象キャラクター

「はぁ、はぁ……っ」


 拠点からがむしゃらに走ったロゼッタは、近くにいたウルフを【ダークアロー】で倒し、大きめの岩に腰かける。


「どうしよう……」


 ロゼッタは、頭を抱えてうずくまる。


(いったいどういうこと? 昨日までは、仲良くしてくれたのに……)


 少し休憩して落ち着くと、いくつかの可能性がロゼッタの頭の中に浮かんでくる。



 一つ目。みんなのドッキリ。あとから『ドッキリ成功!』の看板を持った誰かが現れる。

(って、そんなわけない)



 二つ目。ゲームのシナリオ補正が動き始め、悪役令嬢である自分が嫌われるように修正されはじめてしまった。

(ガチでこれだったら死亡フラグ回避も絶望的じゃん)



 三つ目。何者かに操られている可能性。ただ、その理由はわからない。

(でも、私に対してそんなことをしてもなんのメリットもないよね?)



 四つ目。ガチでみんながロゼッタのことを嫌いになってしまった。

(………………そんなわけない)



 いろいろ考えてみたけれど、その三あたりが濃厚で、ロゼッタの心の平穏も保つことができる。

 しかしそう考えてしまうと、犯人は誰? という話になるわけで。


「ルイとカインはAランク冒険者だよ?」


 魔法の抵抗だって、ある程度はあるはずだ。それなのにすんなり洗脳的なものにかかってしまったのだから、相手はかなりの使い手と見るのがいいだろう。


「課題どころじゃなくなっちゃうかもしれないけど、とりあえず私がなんとかしなきゃ!」


 せっかく仲良くなれたというのに、こんなことで縁が切れてしまうのは絶対に嫌だ。

 まずは原因を突き止めるところから始めよう――と考え事をしていたせいで、ロゼッタは接近してきた魔物――ゴブリンに気づくのが遅れてしまった。

 襲いかかってくる魔物に気づいたのは、攻撃が眼前に来たときだった。



 ――やばい!



 魔法の詠唱が、間に合わない。

 ゴブリンの持つこん棒が、ロゼッタの視界いっぱいに映る。


(死亡フラグ――?)


 ああ、これだから悪役令嬢は嫌なのだ。

 抗うことを許されず、こんな簡単に死んでしまう。もしあの世にいくことができたのなら、神様の首根っこを掴んでなぜ悪役令嬢にしたのか問い詰めてやりたい。


 ――ガッ!


 しかしゴブリンのこん棒は、割って入ってきた剣が防いだ。


(え――)


 ロゼッタがばっと顔を上げると、「間に合ってよかった」と助けに入ってくれた青年が微笑んだ。

 オレンジがかった茶髪の髪と、黄緑色の瞳。


「あ、ありがとう……」

「どういたしまして」


 知らない人だけど、ロゼッタはこの人物のことをよく知っている。


 ――勇者、レオ。

 ロゼッタが唯一出会っていなかった、最後の攻略対象キャラクターだ。


(てっ、待って……これってヒロインが助けてもらうイベントじゃない――!?)


 どうなってるんじゃーいと、ロゼッタは叫びたくなった。

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