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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
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17:魔物との戦闘

 再び草木がガサガサッと揺れ、ロゼッタは身構え――ずに、杖を持った手を後ろに回した。


(攻撃はまだ駄目!!)


 まずは班員で連携をし、可能であればプリムに実践を経験してもらうのが先だ。こういうことは、早くすましてしまうに限る。


 出てきた魔物は、スライムが一匹。

 この世界でもっとも弱いであろう魔物で、油断しなければ子どもでも倒すことができる。プリムにも、それは可能だろう。


 まずはラインハルトがスライムの攻撃を剣で受け止めた。かなり余裕な様子なので、そのままスライムと対峙してもらっていて問題ないだろう。


「プリム、いける!?」

「はいっ! 光の精霊よ、生命の加護を我らに! 【ライトシールド】」


 瞬間、ラインハルトの体が光を帯びる。どうやら、これがプリムの使う初級の光属性の魔法――


「って、防御魔法!!」


 プリムにスライムを倒してもらう手はずだったのだが、光属性の初級魔法が防御魔法だったことはすっかり失念していた。


(そうだよ、光とか回復系のキャラって初手で攻撃魔法を覚えてなかったりするよね)


 ロゼッタ自身、ゲームをプレイしていたけれどすっかり忘れてしまっていた。薄っすら覚えていたのは、固有魔法が回復系で羨ましいな……くらいだったろうか。


 仕方がないと、ロゼッタは自分の杖をプリムに渡す。


「プリム、杖で殴ってスライムを倒そう」

「え」


 ロゼッタの言葉を聞いたプリムは、見事にフリーズした。まさかそんなことを言われるとは、微塵も思っていなかったのだろう。

 ぽかんと口を開けて呆けてしまっている。

 ロゼッタは、そんなプリムの肩をがしっと掴む。


「いい、プリム。今の時代、女やサポート担当だってスライムくらい倒せなきゃ駄目よ!」


 いったいどんな時代だとツッコミを入れたいところだが、純粋なプリムは「確かに!」とロゼッタの言葉を肯定してしまう。


「そうですよね、私だってロゼッタ様みたいに格好良くスライムを倒してみせます!!」

「うん、その意気!!」


 女二人、ぐっと拳を握ってスライムに立ち向かう。


「ラインハルト様、私……」

「ああ、スライムは俺が押さえてるから遠慮せずに倒してくれ」

「――っ! ありがとうございます!!」


 プリムはスライム目がけて、ロゼッタの杖を勢いよく振り下ろした! スライムはダメージを負ったが、まだ元気のようだ。

 さらに二発、三発、四発……とスライムを杖で殴り続け、一五発くらい攻撃を入れたところでスライムを倒すことができた。


「私、本当にスライムを倒せたんですね!!」


 プリムは感動して涙目になってしまっている。よほど、自分でスライムを倒せたことが嬉しいのだろう。


「いつも後ろからサポートをするだけだったんですけど、私も頑張ったらスライムくらいは倒せるんですね」

「そうだよ。スライムやフラワーラビットは弱いから、プリムのレベルが上がればもっと簡単に倒すこともできるかも」

「本当ですか? 頑張ります!」


 ロゼッタの言葉を聞いて、プリムはさらなるやる気をみせた。

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