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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
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9:クラスメイト

「へぇ……なかなか美味しいかも」

「王侯貴族の通う学園だから、食堂も下手なものは出さないさ」


 筆記試験と実技試験が終わったロゼッタたちは、食堂で昼食を取りながら結果を待っていた。


 料理好き、パーティーのお母さんポジションのカインは嬉しそうにランチを食べている。その様子は戦闘時の雰囲気とは違い、なんだか微笑ましい。

 そんなカインとは違って、ロゼッタはバクバクと心臓が嫌な音を立てていて、あまり食も進まない。試験中より結果を待つ方が緊張するのだ。


 ――というのに。


(二人ともめっちゃ涼しい顔してる……)


 カインはまあ、元々ルイスリーズと同じクラスになると決まっているのでそんなに気負うことはないだろう。

 ルイスリーズは…………自分の実力を自負しているのだろう。


(うちのパーティーメンバー優秀すぎん?)


 自分ももう少し勉強を頑張ろうと思うロゼッタだった。



 ***



 一時間ほど休憩したところで、クラス分けの発表の時間になった。

 今日はクラスが発表されたあと、ホームルームをして終わりだ。授業は明日からになっている。


 中庭の掲示板に張り出されたクラス分けを見に行くと、すでに人だかりができていた。喜ぶ声や、ショックを受ける声と様々だ。

 ロゼッタも何卒Aクラスでお願いしますと、祈るような気持ちで掲示板を見る。薄めにして、そおっとそおっと……。


(うぅ、私の名前はどこに!? 間違ってもBクラスなんて嫌すぎる……!!)


 ドギマギしながら目をきょろきょろさせていたら、カインがあっさり「問題なく三人とも同じクラスみたいですね」と言ってのけた。


「――!!!!!!」

「なんですかロゼッタ様、そんな顔して……」


 呆れるようなカインの声に、ロゼッタは地面に倒れこみそうになる。あんなに緊張していたのに、こんな簡単に解放されるなんて……!


「うぅぅ、よかったあぁぁ」


 とりあえず盛大にお祝いしたい気分だ。

 今日はケーキを買って帰るのが――いや、三人でどこかへ食べに行くのがいいかもしれない。その方がきっと楽しいし、自分たちらしいとロゼッタはにんまりする。


「顔がにやけてるぞ、ロゼッタ。そんなに不安だったのか?」


 まあ、確かに王太子の婚約者がBクラスでは示しがつかないなとルイスリーズが笑う。


「そうだよ、だからドキドキしてたんだよ。私の成績が悪いと、公爵家も何か言われちゃうかもしれないしね」

「なら、これからはもっと勉強しないとだな」

「……善処します」



 ***



 Aクラスの教室に入ると、すぐに見知った顔がやってきた。


「挨拶に参りました、ルイスリーズ殿下」

「学園でご一緒することができ、光栄です」


 そう言って挨拶をしたのは、攻略対象キャラクターの二人。ロゼッタも以前会ったことがあり、ついでにレベル上げを手伝った相手でもある。



 騎士団長の地位を約束されている、ラインハルト・ルーデン。

 後ろで一つに結んだ赤の髪と、まっすぐなアンバーの瞳。今は学生の身分だが、じきに騎士団長になる人材だ。

 ルイスリーズが公務の間は護衛騎士をしている。ただ、攻略するとヒロインの護衛騎士になるキャラクターでもある。



 宮廷魔術師の地位を約束されている、リュート・アールグレー。

 切りそろえられた青の髪と、探求心の強い黄緑色の瞳。ゲームではあまり気にならなかったが、現実となったこの世界の彼はかなりの魔法好きだ。



「ああ、二人とも同じクラスで安心したよ。学園でもよろしく頼む。それから、学園限定という形で従者にしたカインだ。よくしてやってくれ」

「……どうぞよろしくお願いします」


 ルイスリーズが返事をし、次にカインを紹介した。

 しかしラインハルトとリュートは目をぱちくりさせている。そして次に、ルイスリーズの隣の席に座っているロゼッタを見てぽかんと口を開いた。

 そして二人の声が重なった。


「「オークの森で会った、ロゼリーとカイン?」」

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