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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
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6:実技試験1

 鍛錬室は、一般的な体育館二つ分くらいの広さがあった。

 いつもであれば生徒たちが鍛錬で使い賑わっているが、今日は新入生テストのため二年生以上の生徒はいない。

 新入生たちは、これから行う実技試験に緊張しているようだ。


(私は緊張……っていうより、ちょっとわくわくどきどきしてるかも)


 ルイスリーズとカインに一番弱い魔法でと言われたので、その点だけはちょっと心配だけれど。

 つまりは、ダークアローを使うということだ。


(こいつ初級魔法使ってるぷぷぷとかいって、なめられちゃうんじゃないかな……)


 そんな心配を胸に抱きながら、実技試験の始まりの音が鳴った。



 数人いる教師の中から、代表して一人が前に出た。

 胸当てなどの身軽な装備を付けているが、かなりいいものだということがわかる。おそらく、強い魔物の素材から作っているのだろう。


「それでは、今から実技試験を始めます。この鍛錬室は結界が張ってあるので、衝撃などが外へ行くことはないので安心して実力を発揮してくれ。怪我をした場合は、うちの治療班がいるのでそっちへ行ってくれ」


 教師が手を向けた方を見ると、数人の魔法使いが待機していた。腕に看護の腕章をつけていてくれて、わかりやすい。


(うおおぉ、治療のエキスパート!? ぜひとも仲良くなっておきたい人材だ!!)


 ゲームがスタートした今、ロゼッタはいつ死んでもいいくらい死亡フラグが立っていくはずだ。

 ルイスリーズも治癒魔法を使うことはできるけれど、知り合いが多いに越したことはない。もしものとき、命を救ってもらえるかもしれない。


「自分の戦闘スタイルに合わせた実技を受けてもらって構わないので、各自担当教員のところへ行ってくれ。まだ戦闘スタイルがわからない者は、私のところへ来るように。では、試験を始める!」


 教師の合図があると、生徒たちはすぐに各試験を担当する教師の下へ行った。

 ロゼッタはといえば、看護担当とお近づきになれないだろうかと考えていたら出遅れてしまった……。


「いけないいけない、私も試験を受けないと!」


 ロゼッタが魔法担当の教師を探しながら歩いていると、「おおおぉぉ~!」という歓声が上がった。

 すごい新入生でもいたのだろうか? そう思って声のした方に視線を向けると、ど真ん中に穴の開いた的があった。


「……?」


 どういうこと?

 ロゼッタが頭にクエスチョンマークを浮かべていると、弓を手にしているカインがいた。


(あ、カインが試験を受けるところなんだ)


 カインの試験項目は、弓。

 どうやら、的に向かって弓を射るというのがテストのようだ。おそらく命中力をメインで見て、適性の有無を確認しているのだろう。


(まあ、カインならあのくらいの的は朝飯前だよね)


 なんと言っても、カインは動いている魔物を射ることだってできるのだ。


「カインの見てから試験受けようかな」


 なんて思っていたロゼッタなのだが、カインがおもむろに的へ向かって歩き出した。そして的の後ろに落ちている矢を拾った。


(的の後ろ?)


 どういうことだ? とロゼッタが盛大に首を傾げ――ハッとした。


「的の穴って、カインの矢が貫通した穴か!!」


 隣の的を見ると、的のはしに矢が刺さっていたり、届かず手前に落ちているものすらある。

 先ほどの歓声は、カインの矢の威力が突き抜けていたからのようだ。


(さすがカインだ~~! 私も頑張らなきゃ!!)


 ロゼッタが気合を入れて魔法教師の下へ行こうとすると、今度は別のところから大歓声が聞こえてきた。

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