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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
33/67

3:勉強は大切です

 何事もなく入学式を終えたロゼッタたちは、三人集まって作戦会議だ。

 しかしそう思っているのは、ロゼッタだけ。


「私はルイスリーズ様の従者なので、テストは受けますが自動的にルイスリーズ様と同じクラスになります」


 ――とは、カイン談。


「というか、そんなに難しいテストじゃないから問題はない」


 ――とは、ルイスリーズ談。



(え、テストのことで焦ってるのって私だけ?)


 ロゼッタの背中を、嫌な汗がダラダラ流れる。


(ゲームでは全員一番上のAクラスだったんだよね)


 つまり試験の成績が悪く、Bクラスになってしまったら笑えないのだ。もしロゼッタ一人だけBクラスになったら……と考えると、震える。

 しかもロゼッタの場合、家で家庭教師から勉強を教えてもらっていたのは主に化身……たまにはちゃんと勉強していたけれど、不安は多い。


(ゲームのロゼッタは、家で勉強してたんだもんね……)


 ルイスリーズは王太子だし、ロゼッタのように替え玉を使っていたわけではないので、本人が難しくないと言った通り学力だって問題ないだろう。

 なんだかんだで、カインも勉強熱心なところがある。冒険者のことを始め、いろいろなことに詳しい常識人だ。


 黙りこくってしまったロゼッタを、ルイスリーズが不思議そうな顔で見る。


「なんだ、入学式は終わったというのに……まだ緊張してるのか?」

「……テストが」

「テストは、そんなに難しいものは出ないはずだ。普段から家庭教師に習っているのだから――……」


 そこまで言って、ルイスリーズはロゼッタは本当に勉強をしていたのか? という疑問が浮かぶ。

 ルイスリーズは王太子の執務などを行っていた日もあったが、ロゼッタは毎日のように冒険者として狩りをしていた。

 あ、こいつ全然勉強してないぞ――☆ という結論を出すには十分だった。


 ルイスリーズは顔を青くして、隣にいるカインへ視線を向けた。カインも、同じように青い顔をしていた。

 どうやら、二人とも考えていることは同じようだ。


「試験まで三〇分あるから、急いで復習をするぞ!」

「どこか空いている教室がないか探してくる」

「あ、ありがとううぅぅぅ」


 ルイスリーズはすぐに時間を確認し、カインが勉強場所の確保へ走ってくれた。たかが三〇分だが、されど三〇分だ。


(悪役令嬢をするつもりはないけど、お馬鹿な公爵令嬢なんて嫌だよ~~!)


 ロゼッタは頭を抱えて、叫びたくなる。

 しかしそんなことをしたら、周囲から「やっぱり闇属性だからちょっとおかしいのかも……」なんて思われてしまうかもしれない。


「頑張る……!」


 ぐっと拳を握って気合を入れると、ルイスリーズが頷いた。


「王太子の婚約者がBクラスなんて、恥もいいところだが――それよりなにより、闇属性だからと悪く言われて傷つくのはお前だ。絶対にAクラスになれ……!」

「……お、おう!」

「学園ではもう少しお淑やかに返事をしてくれ……」


 勇ましいロゼッタの返事に、ルイスリーズはいろいろな意味で大変な学園生活になりそうだ――と、天を仰いだ。

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