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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件  作者: ぷにちゃん
第二章 死亡フラグいっぱいゲームスタート!
31/67

1:ゲームスタート

更新再開です。

よろしくお願いします!

 異世界で転生したロゼッタは成長し、ついに一六歳になった。つまり、ついに乙女ゲーム『フェアリーマナ』の本編の学園生活が始まってしまうのだ。


「ふー……」


 ロゼッタは自室の机に座り、手を組んでその上に顔を乗せて目を閉じる。

 ここから先は本当に気をつけなければ、うっかりした死亡フラグであっけなくあの世へいくことになるだろう。

 嫌な汗が頬を伝う。


 今までにロゼッタがやってきたことと言えば、死亡フラグを回避するため強くなる……ということばかり。

 その成果もあり、冒険者としてはめちゃくちゃ強くなった。

 なんと――Aランク!

 これはとてもとてもすごいことで、国に数人しかいないレベルなのだ。まだ一六歳の少年少女が達成するのは、普通であれば到底できない偉業と言ってもいいだろう。



 Aランク冒険者になった死亡フラグ満載の悪役令嬢、ロゼッタ・フローレス。

 天使の輪が輝く黒髪と、パッチリした赤色の瞳。とても可愛らしい公爵家の娘として生を受けたけれど――その髪色の黒は闇属性を意味し、特に一部の貴族から忌避される色合いだった。

 そのため、ロゼッタは子どものころからずっと冷遇されてきた。

 父は自分に理解を示してくれるようになったけれど、母とはまだわだかまりがある。いつか闇属性も恐ろしいものではないと知ってもらいたい、ロゼッタはそう思っている。



「……ふう」


 ロゼッタが一つ息をつくと、ちょうど部屋のドアがノックされた。


「ロゼッタ様、そろそろ学園に行かれるお時間ですよ」

「え、もう!?」


 ナタリーの言葉に、心臓がきゅっとなる。


(落ち着いて、手のひらに一〇回くらい『人』って書いて飲み込めばなんとかなる!!)



 手のひらに口をつけるロゼッタを不思議そうに見る、ナタリー。

 幼いころから専属として勤めている、ロゼッタの侍女。昔は距離があったけれど、今では家の中で一番信頼できる相手だ。

 ロゼッタが冒険者をしていることも伝えてある。



 ナタリーは通学鞄を持って、ロゼッタに渡す。


「馬車が待っていますよ」

「……うん!」


 ロゼッタは気合を入れてから、ナタリーの言葉に頷いた。



 ***



 馬車に揺られて一五分ほど。

 ロゼッタの前には、乙女ゲームの舞台である『クレスウェル王立学園』が姿を見せた。

 水色の屋根に、オフホワイトの校舎……そして学園の門から玄関の間には、妖精をシンボルにした噴水を中心にシンメトリーの美しい庭園がある。


 今日は学園の入学式で、大勢の生徒がそわそわしている。


 ロゼッタが門の前で馬車を下りると、ちょうどルイスリーズがやってきた。


「おはよう、ロゼッタ」

「ルイ! ――じゃなくて、ルイスリーズ様。おはようございます」


 ロゼッタは冒険のパーティー仲間であるルイ兼、自分の婚約者であるルイスリーズに公爵令嬢の微笑みを向ける。


 ――さあ、今からゲーム開始だ。

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