弓と銃その2
今回は前回の続き、銃を語りましょう。
何故?銃は自分よりも先に戦場に登場していた、弓やクロスボウ等に代わり戦場の主力と成れたのか。
それは銃が強力な武器であったからです、最初の頃の銃は、中国で開発された音を出すだけの「こけ脅し」でしか有りませんでした。
それから銃は大砲の様なバズーカーの様な大きな物と成り、その後は欧州で小型化され、細い棒状の物と成りました。
その後も銃は「火縄式、フリントロック式」等と色々進化して行き、オスマン帝国により多用されたり、スペイン・ポルトガル軍による南米征服や、アフリカでのモロッコ軍によるソンガイ帝国の滅亡に深く関与する事に成ります。
では、その銃の利点を語ります、銃は弓より威力が高く鎧を簡単に貫通してしまう事と、発射速度が速くて弾道が見えず防御しづらいと言った利点が有るのです。
更に発射音に驚いた敵が怯んだり、大きな発射音を立てる事によって、敵の注意を引き付ける事が出来るのです。
しかし銃にも負の部分が有りました、それは自慢の発射音の大きさです、大きな発射音は敵の注意を引き付け過ぎて射撃したら位置がバレてしまいます。
弓は音が鳴らず、しかし鎧を撃ち抜く事は出来ず、その弾道は読まれる。
銃は音が鳴る、鎧を撃ち抜く事は可能、弾道は読めない、しかし音が鳴る事により射撃位置がバレる。
どちらも一長一短ですね。
負の部分はまだ有ります、200メートルの射程距離を誇る弓と違い、初期の銃は100メートル、実際には70~80メートル程しか射程距離が無かったのです。
また当時の銃は命中率が低く、兵士達が密集して一斉射撃して命中率を高めていたのです。
例外として日本の銃は小型化され命中率が高く、密集した兵士達の一斉射撃より少数の精兵による狙撃向きだったそうです。
そして戦闘以外の利点を語りますが、これが弓より銃が発展した理由に成り、弓よりも優れている部分に成ります。
それは銃の訓練は弓よりも難しく無く、誰でも簡単に行えたのです。
構え、狙い、撃つ。
と言った僅か3動作により目標を撃ち抜く武器、この簡単さが銃の優れた所です。
また銃自体の製作には弓と同様に職人が製作します、しかし銃の弾は鋳造され鋳型に溶けた鉄または鉛を容れれば、たこ焼きを焼き上げる、たこ焼き機の様に沢山の弾丸を製作出来るのです。
この、たこ焼き機の様な道具は実際にどの様な形状かは不明で、何方か詳しい情報を知っている方に教えて頂きたいです。
鉄は確かに貴重な物ですが、木材を使い森林を減らすよりかは鉄等、地面を掘れば幾らでも出てくる資源を使った方が良いと言った所でしょうな。
因みに戦国時代の日本では囲炉裏で銃の弾を作る挟みの様な道具が有りました、挟みの先は四角く成っており、その断面は丸い玉の形をした穴が有り、更に上部に向かって小さい線が有って、そこから柄杓の様な道具で鉛を挟みの様な道具に流し込んで弾を作るのです。
これは他の方も仰有っていたのですが、ファンタジー作品内に置いて、銃が現代の物の様に連発【セミオート】しているのは?おかしいと言った指摘が有りました。
私も同感です、なので私の作品内の銃は現実に基づいた、クリーニングロードによる掃除やら、リロードやら、何やらを行ってから、登場人物達は銃を発砲しているのです。
しかし、それなら弓の方が利点が有るだろうと皆様は思われますよね?確かに弓にも強力な短弓が有り、素早く矢も放てるし、あれは人間の着ている鎧やら魔物の殻も貫通もしますね。
ですが、硬すぎる魔物の殻を貫通出来る武器は銃の弾丸ですよね、魔法による攻撃は強力な物でしょう、威力も相当なダメージを相手に与えますね。
だが魔法は、例えば火炎魔法なら相手を焼き尽くす程の威力魔法を放てる魔法使い成らば別ですが、通常の火炎魔法では魔物や人間の表面を焼き上げる程度でしょう。
それでも充分な威力では有りますが、魔物の中には水棲生物、昆虫系、鎧を着た魔物等の敵がいて彼等の殻を撃ち抜くには銃が適していますよね。
後は何方かのサイトに銃の利点を書かれていた方が居まして、そこには銃の玉は火薬等を含めて袋に入れれば、一人でも持ち運びが簡易で沢山携帯できるのに対して、弓は矢筒に20~30位しか携帯でき無かったと書かれていました。
後に銃や弓の資料となるサイト名を纏めたいと思います、なろう、カクヨムで資料を書かれていた方等を記します。
詳しい部分は私の推測で間違いも多々あると思いますので、ご確認を。
長く成りましたが、今回は終了します。




