表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/152

ランボーは、イエス・キリスト

 ランボーはバイクを走らせ、山の中に潜伏します。



 そうして、保安官たちに追われた彼は崖にまで来ます。


 崖の岩に、捕まる彼に保安官助手がヘリコプターから狙撃します。


 それを、受けて彼は何とかヘリコプターを撃退しますが。


 事故で保安官助手は落下して、死んでしまいます。



 保安官助手は、ティーンズ保安官の幼馴染みであり、激昂した彼は仲間とともに追跡を続けます。


 さらに、ランボーを銃撃します。



 しかし、ランボーにより、森林内で彼の仲間は撃退されてしまいます。


 逃げるランボーは、ロープに掛けられたボロ布を身に付け、衣服として着ながら逃走を続けます。



 そうして、州警察や州兵まで出動する事態となります。



 そこに、州警察の警官にティーンズ保安官は、こう言います。



「いったい、誰があんな怪物を作ったんだ、神か」


 ……と。



「神ではない、私がランボーを作った」



 突然、ランボーの上官であった、特殊部隊グリーンベレー将校トラウトマン大佐が登場します。



 そうして、大佐の忠告を聞き入れない、ティーンズ保安官は大規模な山狩りを開始します。


 州兵だけではなく、猟師まで投入して。



 ランボーに、無線でトラウトマン大佐は投降を呼び掛けます。


 また、戦友たちの事を尋ねますが、全員が戦死や戦後に病死した事を語られます。


 また、先に仕掛けてきたのは保安官たちだと、投降を拒否します。



 その後。



 ランボーは、多数の銃撃などに晒されながら逃げ切りますが、敵に死んだと思われます。



 しかし、ランボーは生きていて、軍用トラックを奪い、町にまで行ってしまいます。



 町では、ティーンズ保安官が緊急事態を宣言して、町人を避難させます。




 そこから、ランボーは、トラック内に積んであった、M60機関銃を変電装置に撃ちます。


 こうして、町の明かりを消して暗くさせます。



 保安官事務所に行ったランボーは、ティーンズ保安官の不意打ちを撃退します。


 一気討ちして、勝ったランボーでしたが、そこには多数のパトカーが現れました。



 さらに、トラウトマン大佐が現れ、彼に投稿を促します。



「周囲は完全に包囲され200丁のM16がお前を狙ってる、もう助かる見込みはない、投降しろ、戦いは終わった」


「まだ終わっちゃいない! 戦争は続いている!」



 ~~と絶叫します。


 そして、戦争終結から反戦デモの罵声を浴びた事や、戦時中に親友が悲惨な死にかたをした事。


 また、ベトナムでは100万ドルもする兵器も任されたが。


 アメリカでは、駐車場の係員すらさせて貰えないと。



 大佐の前で怒鳴りつつ泣きじゃくります。



 そうして、大佐は彼を父親のように両腕で抱いて、彼を警察に投降させます。



 その脇では、ティーンズ保安官が緊急搬送される姿が見えます。



 ◆



 1 ランボー。 



 イエス・キリスト。



 2 ティーンズ保安官たちを含む、州警察や州兵ら。



 ローマ帝国の役人や兵士たち。



 3 トラウトマン大佐。



 神、または神の言葉を授かる、預言者。



 ……とまあ。



 ランボーは、このようにベトナム帰還兵を描いた、政治的なアクション映画だけでは有りません。


 その側面には、イエス・キリストを描いた宗教的な映画と言う面も存在します。



 ベトナムで罪を負い、心を痛めた帰還兵の代弁者にして、英雄ヒーローであるランボー。


 そして、帰還兵の罪を背負い、また無実であっても贖罪を行わねば成らぬ、ランボー。



 彼は、十字架を背負いゴルゴダの丘を目指す、イエスと姿が重なります。


 イエス・キリストもまた、無実の罪と人類が負った罪を背負い処刑されました。



 今回は、短いですが、次回から本格的に語ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ