プロローグ
現代人になくてはならないのが携帯電話。
この携帯電話の中には様々な情報がはいってきます。
だけど書き記す日記本当の気持ちは日記に綴る人は今も昔もきっと多いはずでは?
デジタルとアナログに揺れる。
そんな主人公と本当に隠された気持ちを探してください。
梅雨入りが発表された今日21日は僕にとって忘れられない日になった。
本来なら記念日になる予定だった。
でもそれは過去を遡る入り口に立たされた人生で一番最悪になった日になった
僕は少しだけ奮発して市内でも有数の高級ホテルのスイートルームを予約した。みゆには付き合って5周年のお祝いをしたいとだけ伝えてあった。
ホテルのロビーで待ち合わせた。
待ち合わせの時間は17時。
僕は緊張と焦りから30分早くついてしまった。周囲に目をやると一流企業の重役についていそうな人やテレビでもみたことがあるような代議士が僕が座っているソファーの前を横切っていく。もうそろそろ17時なるころであろうか。「ショウお待たせ!」
慌てて息を切らして目の前で微笑んでいるのが僕の彼女霜咲美由だ。
僕はみゆと一緒に部屋にいく。
「すごい!ショウこんな部屋用意してくれたの?」
そうはしゃぐみゆを愛しく思う。
「みゆ。今日は特別。ルームサービス使ってなんでも頼めばいいよ。」
そういいみゆの頭をなでる。
「ショウどうしたの?会社のストレスでこれが最後のディナーになった。なんて後付けされたりしないよね?」
みゆが心配そうにこっちをみる。
「そんなことあるかよ。ほら。早く頼めよ。」とみゆの背中を押す。
「後で泣いてもしらないからね!」みゆの笑顔がこぼれる。
一通り食べ終わったあと机を挟んで目の前にいるみゆに話を切り出す。
「みゆ。もう付き合って6年経つ。そろそろケジメをつけたいんだ。」そういうとみゆは下を向きテーブルにおいてある携帯電話に目をやる。
みゆとは高校の時からの同級生で17歳高校3年のちょうど6年前僕たちは付き合い始めた。
みゆが深呼吸し、少し緊張した様子で「永遠に私だけを愛してくれるなら、、、」そういいかけ椅子から立ち上がり正面に座っている僕の背後にまわる。「みゆ?何してる?、、、うわ!!」
いきなりみゆの両手で目隠しをされる。「目に見えるみゆと見えないみゆどっちも好きでいてくれるならショウと一緒になる!」と耳元で囁いた。
僕はみゆの手をとりみゆを引き寄せ抱き締めた。「あたりまえだろ。俺はみゆの全てを受け入れるよ。」みゆの唇に目をやる。その唇に吸い寄せられるようにキスをした。みゆも僕の押さえきれない気持ちに気づき「もっとショウを感じたいよ」この一言で僕の理性は崩れ、みゆの手を引きみゆをベッドに押し倒した。そして何度も何度も僕たちは愛し合った。