不思議な教室
掲載日:2026/05/26
※ 本作には、
学校空間における、
当時の空気や沈黙の描写があります。
過去の経験によっては、
精神的な負担を感じる場合がありますので、
ご無理のない範囲でお読みください。
ある寒い冬。
学校の教室の、
後ろの開き扉から、
私が戸を開ける。
ガラガラと扉が開く。
教室の中へ入ろうと、
一歩、歩こうとした時。
今まで、
教室の外から
楽しそうに談笑していた声が、
私を見るなり、
一瞬で静まり返る。
一人の男子生徒。
『おい、空気悪いから、
空気入れ替えようぜ』
続けて女子生徒が言う。
『私が窓を開けるよ』
『それなら、私も』
ガラガラと窓が開かれ、
今まで暖かかった空気が霧散し、
冷たい空気が、
教室中を包み込む。
冷たい風が、
私の身体にあたる。
私は震えながら、
席へ座った。
それだけのことなのに、
少し疲れた。
空気循環だけは、
熱心な教室だった。
これって気のせい?




