表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼とゼロ  作者: 霧ぽ
第1章 欠たる器の反逆
3/26

0.2 審判の日

 この世には魔法というものがある。

全ての人間には基本的に魔力が体の中で循環している


 ただし誰しもが魔法を使えるわけではない。


 15歳までに魔法が使えないものは例外なくその人生で魔法が使えないと言われている。


そして魔法を使える者の中でもランク付けがされている。


E級

魔力量が5以上

生活魔法を使用でき、初級魔術以上が使えないもの。


D級

魔力量が50以上で

初級魔術を使用でき、中級魔術以上が使えないもの。


C級

魔力量が500以上で

初級魔術を使用でき、中級基礎魔術が使える者。


B級

魔力量が1000以上

中級魔術まで使用でき、上級基礎魔法が使えるもの。



A級

魔力量が5000以上で

上級魔術を使用でき、宮廷魔法を扱えるもの。



S級

指標はなく

なるべくしてなったもの。

英雄。


5歳、10歳、15歳になった時にこれをはかり、

16歳以上は春夏秋冬に決められた日にはかることができる。


——•——•——•——•——•——•——•——•——•——•—


自我が芽生え始めた頃、僕の家にもう一人の家族が増えた。

 妹のセナだ。

 父上が「天使だ! 天使が舞い降りた!」と屋敷中を走り回るほど、セナは愛らしかった。

 僕も、揺りかごの中で眠る小さな生き物を見て、不思議な感覚を覚えた。

 守らなきゃいけないな、と漠然と思った。

 この頃から、僕は自分の身体にある「違和感」に気づき始めていた。

 周りの大人たちが使う魔法。

 指先から火を出したり、風で物を運んだりする不思議な力。

 でも、僕にはそれがない。

 いくら真似をして指を突き出しても、僕の中は空っぽで、静まり返っていた。

 水筒の中に水が入っていないような、乾いた感覚。


「アロイス様は、きっと大器晩成型なのです」


 乳母はそう言って慰めてくれたが、僕は子供心に「たぶん違うな」と冷めた分析をしていた。

 ないものは、ない。

 自分の体が空っぽであるという感覚は、確信に近い事実としてそこにあった。




月日は流れ、僕は5歳になった。

 この国に生まれた貴族にとって、5歳の誕生日は特別な意味を持つ。

 運命の「魔力測定」の日だ。

 その日、イニティウム家の屋敷は、王城のパーティさながらの賑わいを見せていた。

 国中の高位貴族、魔導師団の幹部、さらには王家の使いまでもが詰めかけていたのだ。

 目的は一つ。「蒼の瞳」を持つ神童の、規格外の魔力を目撃すること。


「アロイス、準備はいいか?」


 控室で、父上が僕の正装の襟を直してくれる。その手は、珍しく緊張で汗ばんでいた。


「大丈夫だよ、父上。……僕、すごい魔法使いになって、父上を驚かせてあげるから」


 僕は無邪気に笑った。

 そう言うしかなかった。


「……ああ。そうだな」


 父上は複雑そうな顔で、僕の頭を撫でた。


「だがな、アロイス。結果がどうあれ、お前は私の自慢の息子だ。それだけは忘れるな」


 広間の扉が開く。

会場となる王城の大広間には、国中の名家の子息たちが集められていた。

 大人の社交場というよりは、才能の見せ合いだ。


「おい、お前がイニティウム家の?」


 控え室の隅で人間観察をしていた僕に、声をかけてくる奴がいた。

 燃えるような赤髪。不遜な立ち振る舞い。

 同い年とは思えない威圧感を放つ少年だ。


「俺はノア。ノア・ルバリオンだ。……噂の『蒼の瞳』、見せてくれよ」


4大公爵が1つルバリオン家。

 彼は遠慮なく僕の顔を覗き込み、「ふーん」と鼻を鳴らした。


「魔力の匂いがしねーな。お前、本当に凄いのか?」 

「……さあね。これから分かるんじゃないかな」


 僕が曖昧に答えると、ノアの後ろから、金髪の少女が顔を出した。

 エリス・リーウェス。こちらも4大公爵が1つリーウェス家ご息女。お人形のような美少女だが、その目はどこか冷ややかだ。


「おやめなさいノア。失礼ですわ」


 彼女は僕に向き直り、スカートの裾をつまんで優雅に一礼した。


「ごきげんよう、アロイス様。……でも、ノアの言う通りですわ。貴方からは、魔力のさざめきが聞こえませんの。まるで空っぽの壺みたい」


「……」


 悪気はないのだろうが、言葉のナイフが鋭い。

 その横で、銀縁眼鏡をかけた少年――ユリウス・サピエンティアは、僕を一瞥しただけで興味を失い、持っていた本に視線を戻した。

 

 (なるほど。こいつらは感覚で分かっているんだ)


 自分たちには「ある」けれど、僕には「ない」ということが。

 天才特有の残酷な嗅覚だ。


 そして、儀式が始まった。


「次! ノア・ルバリオン!」


 名前を呼ばれたノアが、不敵な笑みで祭壇に上がる

 彼が水晶に手を触れた瞬間――ドオォォッ!

 紅蓮の炎が水晶を包み込み、会場の温度が一気に跳ね上がった。


「す、凄い! 魔力量、測定限界突破!?」


 ノアは「ま、こんなもんか」とつまらなそうに手を払った。

 続くエリスも、ユリウスも、Sクラス確実の数値を叩き出して喝采を浴びた。

 怪物たちのパレードだ。

 そして、最後に僕の名前が呼ばれた。


2話目です。

んー

書くのって難しいですね、、、


違和感があったり他に良い言い方があれば教えていただけると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ