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003

優斗はやっと夢にまで見ていたダンジョンの入り口の前にたどり着いた。ダンジョンの入り口の前には入場受付所が併設されている。優斗はそこで入場手続きを行う。


「いらっしゃいませ。ようこそ新宿ダンジョンへ」


「受付をお願いします」


「はい、かしこまりました。入場は9時44分になります。日帰りですか?」


「はい夕方にはダンジョンから出るつもりです」


「では必ず夕方までにはここに戻ってきてください。夕方6時以降になっても戻らない場合は捜索隊が派遣されます。捜索隊は有料になるので気を付けてください」


「分かりました。それじゃあ、ダンジョンに行ってきます」


優斗はそう言うと受付所を出てダンジョンに向かう。優斗はとても緊張している。ダンジョンに入ると同時に字分のジョブが決まるからだ。ジョブは戦闘職から生産職まで1029種類あると言われている。ダンジョンに入らないとどのジョブに就けるかわからない。


優斗は緊張の面持ちでダンジョンの中に入っていく。ダンジョンの中に入るとすぐに頭の中に声が聞こえてきた。


【ダンジョンという困難に挑むものよ。そなたにジョボとスキルを与える】


優斗はいいジョブに着けますようにと祈りをささげる。ジョブがこれからの優斗の運命を左右するとさえいえるからだ。


【其方のジョブはノービスだ。スキルは鑑定Lv10と魔力操作Lv10を与える。このジョブでダンジョンに挑め】


その声に優斗は学理と肩を落とした。ノービスとは無職のことだ。どのジョブにもつけなかったものを指す。それはゲームやラノベでの話だ。でも優斗はそれを真に受けてがっかりしてしまった。でも、優斗はふと思い出す。無職ならなぜ鑑定と魔力操作のスキルがあるんだろうと・・・


「もしかしたらゲームやラノベと違いノービスというジョブに何かあるんじゃないか?」


優斗はステータスを確認する。


「ステータスオープン」



ー - ― ― ― ― ― ― ― ― 



ステータス


名 前  南雲優斗

性 別     男

年 齢    15

種 族  ヒューマン


Lv1


H P  2,000

M P  2,000

体 力     20

敏捷性     20

精神力     20

防御力     20

器 用     20

精 神     20

魅 力     20

 運      99


スキル

鑑定Lv10

魔力操作Lv10


魔法スキル

無し



ー - ― ― ― ― ― ― ― ―



「なんなんだ。このステータスは」


(HPとMPの値がとても高い。HPは戦士系のステータスの高さがある。そしてMPは魔法系の高さがある。どれもその分野のジョブのLv1の状態での最高の数値だ。しかも体力や敏捷性なども20とLv1では高いほうになる。すべての数値が偏ることなく同じ値を示しているのもおかしい。この数値は戦士系・魔法系・生産系の平均的数値になっている。職業による偏りがない。魅力の20はLv1の平均値を大きく下回っている。平均は58だったはず。まあ不細工だからしかたがないか)


優斗は想定以外のノービスのステータスに驚いていた。そして鑑定でノービスという職業を調べてみた。



― - ― ― ― ― ― ― ― ―

ノービスの鑑定結果

ノービスは全ての職業のスキルを使えるジョブ。ステータス値はジョブにとらわれないで全てのスキルを使用できるように伸びていく。ジョブの枠にとらわれないのがノービスだ。

― - ― ― ― ― ― ― ― ―


優斗は鑑定結果に驚く。


(俺はスキルがそろえば勇者や賢者にだってなれる素質をもっているというのか?)


でも優斗にはそのスキルが鑑定しかない。スキルを覚えることができるダンジョン産のスキルコアの値段は数百万から数千万はする。今の優斗にそんなものを買うお金はない。ノービスのことを話して投資してくれそうな団体もいない。それに珍しい職業ということでモルモット扱いされるのも嫌だ。優斗はそんなことを考えていた。


「仕方がない。ステータスは戦士系並みに強いようだし戦闘系のスキルなしで何処までできるか確認しないと・・・」


優斗はステータスだけが頼りな戦い方をすることを選んだ。そして自分でスキルコアを入手するしかないと考えた。


「どうにかなるはずだ。俺はあきらめないぞ」


ダンジョンの一層目はスライムしか出ない。スライムのレベルは1だ。今の優斗でも安全に戦うことができる。優斗はここでレベル3まで上げるつもりでいる。スライムを11100匹倒す計算になる。何日かかるかわからない。スライムのドロップ品はスライムのコアが30%でHP回復役(小)が0.3%の割合で出てくる。


スライムのコアが300円でHP回復薬(小)が1万円で買取されることになる。優斗はそのドロップ品を集めるためにスライムを倒すことにする。


「見つけた」


優斗は金属バットに魔力を注ぐその金属バットをもってスライムに向かう。スライムは優斗目掛けて飛んでくる。体当たり攻撃だ。優斗は飛んでくるスライムを金属バットで弾き飛ばす。3回弾き飛ばしたところでスライムは白い煙を上げて消えていった。そこにはスライムのコアが落ちていた。それを拾ってリュックに入れる。


「30%のコアがでた。でも300円なんだよな。もっと集めないと・・・」


優斗は2匹目のスライムを見つけて同じ様に攻撃する、するとスライムは消えてコアが残っていた。


そして優斗はスライムを狩って行く12匹目でポーションがでた、鑑定するとHP回復薬(小)だった。


「すごい、もうポーションが出た。これで1万円だ」


優斗はスライムを12匹倒している間に11つのコアにポーション1という結果だった。明らかにドロップ率がバグっていた。


「これはもしかすると運の値が99立ったことが原因かもしれない」


優斗もドロップ率がおかしいことに気が付いていた。このままいけばスライムを倒すだけで日当が10万円ってこともあり得るかもしれないと思った。優斗はうれしくなり次の獲物を探す。そして58匹スライムを狩ったところでコアが52個にポーションが6本ドロップしていた。もうスライムだけで生活できる状態だ。


優斗は運の値が99だったことを喜んだ。そして59匹目のスライムを探して歩きだす。スライム派はすぐに見つかった。しかしそのスライムは他のスライムと違い金色に輝いていた。


「ボーナス個体だ」


金色や銀色に輝く魔物はボーナス個体と呼ばれていて倒すとスキルコアをドロップする。優斗は期待を込めて金色に輝くスライムに攻撃を仕掛ける。しかしそのスライムは今までのスライムよりも敏捷性が高くなかなか攻撃をあてることができない。スライムの体当りが優斗に襲い掛かってくる。


優斗はどんどん体力を削られていく。体当たりが当たるととても痛い。しかしタンクなみにHPの値が高いので優斗は気にしない。スライムに向かってバットをふるう。何度もバットをふるい10回目の攻撃が当たったところでスライムは消えた。そして消えた後には金色に輝くコアが残っていた。


優斗はコアを手に持つと鑑定した。


― - ― ― ― ― ― ― ― ―

鑑定結果

EXスキル

獲得経験値100倍

魔物や人を倒した時の経験値を100倍にするスキル

― - ― ― ― ― ― ― ― ―


優斗は得たスキルコアの鑑定に胸を躍らせた。優斗が一番欲しいと思っているスキルだった。このスキルがあればレベルアップしやすくなると思いさっそくスキルコアを使うことにした。スキルコアを砕く。すると優斗の体が淡く光った。スキルを獲得した証拠だ。


「やった。次はレベル上げを頑張らないと」


優斗はスライムを探してダンジョンを動き回る。次の獲物を探す。


読んでくれてありがとうございます。

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