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二計画  作者: 喰ったねこ
第四章:帝国編
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リオのひとりごと⑤

えーっと……。

自分の体の後部座席で、最近の、もはや神話レベルの展開に、完全に振り落とされて気絶寸前の、私こと、元・村娘のリオです。

ちょっと、運転席の「私」! さすがに、物語のスケールを広げすぎではありませんか!?


まず、私の今の身分について、もう一度、整理させてください。

私、リオは、ロキヌス帝国の、皇帝陛下になりました。


……。

……はい、やっぱり意味が分かりません!

この間まで、公爵令嬢になっただけでも「ありえない!」って思っていたのに、一足飛びに、一国のトップです! 私の夢は、王子様と結婚することであって、私が皇帝キングになることではなかったはずです! 役どころが、全然違います!


しかも、どうやって皇帝になったんでしたっけ?

そう、貴女が、神殿から盗んできた謎の装置で魔族の軍勢を呼び寄せて、帝国の軍隊と相打ちにさせて、その隙に宮殿に乗り込んで、前の皇帝を銃で撃ち殺したからでしたよね!

普通の女の子は、そんな物騒な方法で、キャリアアップしたりしません! 普通は、地道で健気な努力とか、そういうものでしょう!?


そして、極めつけは、あの皇帝の部屋の地下にあった、秘密の実験室での出来事です!

あの仮面の男、ゲーレンが、ホログラムで出てきましたよね!? 何ですか、あの近未来的な演出は!

そして、彼は言いました。「この場所を与えた以上、計画を遂行するに足る、確かな実力を私に示してみせろ。お前にできるかな」ですって!?


何様ですか、あの人は!


計画って、いったい何の計画ですか!? 説明が、あまりにも、足りていません!

まるで、物語の最後の最後に出てきて、思わせぶりなことだけ言って去っていく、謎の黒幕みたいじゃないですか!

私は、貴方の壮大な物語の駒じゃないんですけど!


……でも、貴女は、あの言葉だけで、彼の意図を「科学文明の復興」だと、勝手に解釈していましたよね。

まあ、あの秘密の実験室を遺してくれたことを考えれば、そう考えるのが自然なのかもしれませんけど……。


私は、ただ、安全な場所で、美味しいご飯を食べて、平穏に暮らしたいだけなんです! 文明を復興させるなんて、そんな、神様みたいな仕事、私に押し付けないでください!


でも、その前に、私達が抱く様々な既視感を調べる為に、貴女は学園に舞い戻るみたいですね。


確かに私としても、自分の謎を解かないと、ぜんぜん落ち着けません。


……と。


以上、体を乗っ取られ、いつの間にか皇帝になって、ついでに自分の素性まで分からなくなってきた、女帝リオの、とりわけ混乱した妄想でした。

読んで頂きありがとうございます。

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