ご都合主義という名のアップグレード
「その展開、ご都合すぎるでしょ」
たまに、そんな言葉が飛んでくる。――自分の中から。
でもそれって、しょうがない事だと思う。
私が物語を考える上で、「これいいな」って思った設定があったとする。
どれだけ頑張っても、それって必ずどこかに綻びがある。
だから仕方なく、その設定に納得できるような“別の設定”を足すことになる。
それが、「ご都合主義」っていうものに発展していくのかな、と思った。
あえて例を挙げるなら、「君の夜に、僕が瞬く」という私の短編だ。
この短編には、「ハルカ」という主人公の同級生が出てくる。
なろうにあげた短編では「図書室で出会う同級生」として描かれているけれど、最初に考えた時は「夜に家族に内緒で会う不思議な存在」という立ち位置だった。
設定を変えたことで生まれた綻びは、「はたしてハルカが昼間にいていい存在なのか」ということだ。
だから、ハルカに属性を追加した。
これは、ご都合主義なのかもしれない。
でも、私の中で最善の結果なのだ。
「君の夜に、僕が瞬く」のリンクを下に貼っておきます。ぜひ読んでね!