79.新たなパーティー仲間
今日は、新しいパーティの仲間として、フヨウを冒険者登録する。私達の集合場所は、食堂に設定した。というのも、早く到着しても、何か、飲んだり、食べたりして、時間を潰せるからだ。
私が食堂に着くと、既に、ミユが来ていた。
「ミユ、お早う。早いのね」
「キリ、お早う。いつもと同じよ」
「先に何か、食べましょう」
「はい」
私達が、皿に食べ物を盛っていると、エルミアとフヨウがやって来た。もちろん、パープルは既に皿に肉を山盛り積んで、席で食べ始めている。
「皆、おはよう。今日は、よろしく、お願いします」
「フヨウ、お早う。気楽にね」
「はい」
「お早うございます。今日も、頑張ります」
「今日も、よろしくね。エルミアも、何か、食べておいてね」
私達のパーティのメンバーは、全員揃った。ミユは、昼食用の弁当を作って、アイテムボックスに入れていた。いろいろと、気を使ってくれるお母さんみたいな存在になって来た。
「それじゃ、行くよ」
皆が、私の腰に抱き付いてきた。
「何してるの?」
「あっ、フヨウは、初めてだったね。これから、冒険者ギルドまで、転移魔法で、移動するの。その為に、皆がくっ付いているの。だから、フヨウも、皆と同じようにしてね」
「はい」
フヨウが素直に、私の腰に抱き付いてきた。もう、これが限界ね。これ以上は、腰に抱き付けそうにないわ。
「それじゃ、行くよ」
私は、転移魔法で、冒険者ギルドに移動した。そして、冒険者ギルドに入っていった。受付には、シェリーがいたので、まず、フヨウをシェリーに紹介した。
「このフヨウの冒険者登録に来たの。お願いできる?」
「ええ、ちょっと待ってね。書類を持ってくるから、それから、パーティの登録もするのね?」
「はい、パーティー登録もお願いします」
「いいですよ。パーティーの皆さんは、お揃いですか?」
「「はい、ここに居ます」」
シェリーの前に、パーティの全員が揃った。シェリーは、急いで奥の部屋から書類を持って来た。
「はい、それでは、これにお書きください」
フヨウが用紙に必要な事を記入し、シェリーに渡した。シェリーは、用紙と私のIDを持って、部屋の奥に消えていった。暫くして、フヨウのIDを持って、シェリーが現れて。
「これが、フヨウさんのIDです。料金は、キリのIDから貰いました。それでは、パーティの登録をしますね」
シェリーは、フヨウのIDを使って、パーティへの追加登録を行った。
「これで、完了です」
私とフヨウは、シェリーからIDを受け取った。それから、前回のダンジョンでの成果を買い取ってもらうことにした。私達が、アイテムボックスから、魔石などをテーブルに出して並べて行った。
「シェリー、これらを買い取って貰える?」
私達のIDもテーブルの上に置いた。
「はい、少し待っていてね」
シェリーは、素早く処理をしていった。
「料金は、各自のIDに入れています。ミユとエルミアは、レベルアップしました。それから、パーティーのレベルは、最高レベルの人と同じなので、キリのAレベルと同じです。」
「はい、ありがとう」
これで、ミユもエルミアもCランク冒険者になった。フヨウもこれから、レベルアップだ。全員が、Aランクになったら、Sランクへの挑戦をするつもりだ。でも、まだ、フヨウが冒険者になったばかりなので、今日は、初級ダンジョンで、パーティーとしての活動の確認をすることにした。
「それじゃ、初級ダンジョンに行くよ」
皆が、私の腰に抱き付いてきた。フヨウも、同じように抱き付いている。私達は、転移魔法で、初級ダンジョンに移動した。いつものようにダンジョンの入り口で、手続きをして、ダンジョンの中に入って行った。
「先頭をフヨウに任せるわ」
「はい」
「ミユ、強化をお願いね」
「はい。
スキル魔力耐性向上
スキル物理攻撃向上
スキル攻撃速度向上」
これで、全員が強化された。念のため、私は、闇魔法で、結界を全員に張っておいた。これで、初級ダンジョンにいる魔物程度では、傷をつけられることはないだろう。
「それじゃ、フヨウ、行くよ」
「はい」
フヨウが先頭で、剣を手に持って、進んで行った。それに続いて、私とパープルが進んで行った。私の後ろにエルミアとミユが続いた。
暫くは、フヨウがどの程度剣を使えるのかを知るために、私は、魔法を使わなかった。そして、パープルにも、手を出さないように言っておいた。
フヨウは、特に問題なく、スライムや角ウサギを倒して行った。そして、第3階層に到達した。ここには、ゴブリンがいる。予め少し数を減らしておきたいので、エルミアに範囲攻撃をして貰うことにした。
「エルミア、ゴブリンの数を減らしてくれる」
「はい、分かりました。
火壁
火壁
火壁」
ゴブリンは、散り散りになった。逸れたゴブリンをフヨウが狩って行った。ゴブリンに対しても問題ないようだ。更に進んで、第5階層に達した。
「ここには、サーペイントが居るので、注意してね」
「はい」
私は、サーペイント以外の魔物をエルミアに狩って貰うことにした。
「エルミア、サーペイントは、フヨウに任せて、その他の魔物を狩ってね」
「はい、任せてください」
私は、念のため、スキル探索で、目の前の魔物以外にいないことを確認した。ここには、ゴブリンの群れと、サーペイントが1匹いるだけだった。
「火壁
火壁
火壁」
エルミアの範囲攻撃が始まった。私は、ゴブリンの様子を見ることにした。大半の魔物は、エルミアの範囲攻撃で、倒れていた。残ったゴブリンは、奥に逃げて行った。
「行きます」
フヨウが、残ったサーペイントに切りかかった。私は、ミユにフヨウの支援を頼んだ。
「ミユ、フヨウが毒に侵されたら、直ぐに治療してね」
「はい、準備しておきます」
フヨウがサーペイントに切りかかった。しかし、フヨウの剣は、硬い鱗に跳ね返されている。
「フヨウ、剣に魔力は込められる?」
「うーん、やったことないです」
「分かったわ」
私は、剣を抜き、火魔法で、剣をコーティングして、サーペイントに切りかかった。
「ドリャー」
サーペイントは、二つに分断され、頭が下に落ちて来た。そして、魔石が飛び出した。
「凄い、キリ」
「フヨウ、疲れていない?」
「はい、大丈夫です」
「もう少し、潜るよ。いい?」
「「はい」」
フヨウが元気そうなので、私達は、最下層のダンジョンマスターを目指して、潜って行った。フヨウの剣の実力も、ある程度分かったので、私も、攻撃に参加して、一気に進んで行った。
ダンジョンマスターも、2回目なので、簡単に倒すことが出来た。前回と同じように、ダンジョンコアは、そのままにしておいて、冒険者ギルドに戻る事にした。
「それじゃ、帰るよ」
皆が、私の腰に抱き付いていることを確認して、転移魔法で、冒険者ギルドに移動した。そして、今回の成果をシェリーに買い取って貰った。ミユ、エルミア、フヨウがレベルアップした。
フヨウが慣れるまでは、この初級ダンジョンで、練習することにした。
「さあ、魔法学院に戻るよ」
腰に抱き付いているパーティーメンバーを確認して、転移魔法で、魔法学院の私の部屋に移動した。
「それじゃ、解散よ」
「「はい」」
それぞれが、自分の部屋に帰っていった。私は、パープルと食事をしてから寝ることにした。




