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76.エルミアのレベルアップ

 私達は、第3層でゴブリンに取り囲まれたパーティーを救ってから、更に下の階層に潜っていった。


 「もう少し、先に進もうか?」


 私が、皆に声を掛けると、直ぐに返事が返って来た。


 「「はい」」


 「それじゃ、今日は、第5階層を目標にするよ。それから、冒険者ギルドに行って、魔石などを買い取って貰うね」


 「はい、わかりました」


 エルミアが、私に返事をした。ミユも、黙って頷いていた。パープルは、私に抱き付いている。まあ、何処まで潜っても、パープルにとっては、同じだろう。


 「まず、スキル探索で、調べるね」


 私は、第5階層まで、スキル探索で、魔物を調べた。第4階層は、安息用の階層で、更に下の階層へ行くための休憩所が備わっている。今回は、特に疲れてもいないので、そのまま、第5階層へ行く予定だ。


 第5階層にはワーウルフがいた。ワーウルフ単体では脅威ではないが、通常10匹以上の群れて行動しているので、初心者は一気に襲われると危ない。それと、めずらしくサーペイントが1匹いた。


 「ワーウルフが群れでいるわ。それと、その奥にサーペイントが1匹いるよ」


 「ワーウルフは、火魔法で攻撃します。いいですか?」


 エルミアが、聞いてきた。そこで、討伐計画を確認することにした。


 「エルミアは、ワーウルフに集中してね。範囲攻撃で狩ることができるよ。サーペイントは、私が土魔法で、動きを止めるから、その後で、エルミアが風魔法で、倒してね。うまく、攻撃が聞かない様なら、私が倒すわ」


 「わかりました」


 「キリ、私は、どうするの?」


 「エルミアは、毒や麻痺の耐性がまだないから、サーペイントの毒を被ったら、直ぐに治療してくれる」


 「はい、準備しておきます」


 「それから、もし、急にサーペイントが攻撃方向を変えたら、光魔法で、目が見えないようにしてくれる?」


 「はい、大丈夫です」


 「それじゃ、行くわよ」


 「「はい」」


 私は、周囲の魔物を探りながら、パープルと共に先頭を進んで行った。暫くすると、13匹のワーウルフがこちらを窺っているの感じた。


 「エルミア、13匹のワーウルフがこっちに向かった来るよ」


 私は、皆に声を掛けて、注意を促した。


 「「はい」」


 ミユは、すぐさま、皆を強化した。


 「スキル魔力耐性向上

 スキル物理攻撃向上

 スキル攻撃速度向上」


 エミリアは、火壁(ファイア・ウォール)を起動していた。私は、サーペイントの動向に注意を向けていた。


 「火壁(ファイア・ウォール)


 エルミアの魔法が、先頭のワーウルフと共に数匹のワーウルフを倒した。


 「火壁(ファイア・ウォール)


 続いて、また、数匹のワーウルフも倒れた。


 「火壁(ファイア・ウォール)


 ほとんどのワーウルフを倒すことが出来た。後は、サーペイントの現れるのを待つだけね。すると、魔物を気配を感じた。私は、素早く、スキル探索を使って、魔物を探した。


 「気を付けて、前方の地面の下よ!」


 私は、大声をあげて、皆の注意を促した。そして、ミユに声を掛けた。


 「光球(ライト・ボール)を目にぶつけて」


 「はい。光球(ライト・ボール)


 地面が割れ、サーペイントが現れた。それと共に、ミユの光球(ライト・ボール)がサーペイントの動きを止めた。


 「エルミア、今よ」


 「はい、風カッター(ウィンド・カッター)


 「もっと下よ。逆鱗を狙って!」


 「はい、風カッター(ウィンド・カッター)


 5mを超す巨体を天井付近まで持ち上げて、エルミアを睨みつけながら、口を大きく開け、赤い舌を出した。


 「シュー、シュー、シュー」


 サーペイントは、不気味な音を上げながら、エルミアに近づいて来た。


 「火球(ファイボール)


 私が放った火球(ファイボール)がサーペイントの口の中で、大きな音とともに破裂した。


 「風カッター(ウィンド・カッター)


 エルミアの魔力では、逆鱗を破壊することが出来ないようだ。仕方がないので、私が、逆鱗を破壊することにした。


 「風カッター(ウィンド・カッター)


 今度は、逆鱗を破壊することが出来た。


 「エルミア、今よ」


 「はい、風カッター(ウィンド・カッター)


 こんどは、胴体が叩き切られ、上半身が、床に落ちてきた。


 「注意して、まだ、魔石が出ていないわ。死んでいないわよ」


 「風カッター(ウィンド・カッター)


 再度、エルミアが魔法を放った。サーペイントの魔石が飛び出した。私達は、計画通りに魔物を倒すことが出来た。


 「それじゃ、冒険者ギルドに移動するよ」


 私が声を掛けると、皆、私の腰に抱き付いてきた。何故か、これがルーチンになってしまったみたい。私達は、転移魔法で、冒険者ギルドに移動し、中に入っていった。そして、冒険者ギルドで、魔物の回収物を引き取って貰い、報酬金をそれぞれの冒険者IDに入れて貰った。


 「キリは、ミユとエルミアは、今回ランクアップしましたよ。どちらも、Dランクです」


 受付のシェリーが、私に教えてくれた。


 「ミユ、エルミア、聞いた? やったね」


 「はい、うれしいです」


 「私は、もっと上になりたい!」


 エルミアは、満足そうだが、ミユは、少し、不満なようだ。今回は、エルミアのレベルアップを中心に行動したから、ミユにとっては、物足りなかったのだと思う。


 「ミユ、ガッカリしないで、次には、ミユに頑張って貰うよ」


 「はい、頑張ります」


 私は、ミユの頭を優しく撫でてあげた。長くて艶やかな髪が綺麗だ。


 「キリ、私も」


 急に、パープルに抱き付かれた。


 「はい、分かったわ」


 私は、抱き付きて来たパープルの頭も撫でてあげた。パープルは、とても嬉しそうだ。フサフサの尻尾を振っている。 

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