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69.魔人シータ

 転移魔法用の神具で、シータ島へと移動した私達は、これからの計画を立てることにした。私は、もう一つの魔法陣を確認したかったので、キリ姉に声を掛けた。


 「キリ姉、ちょっと、待って居てね」


 私は、もう一つの魔法陣を探し、その描かれている図形を調べた。これで、3つの魔法陣を比較することができた。


 「終わったわ。もう、いいよ」


 「それじゃ、まず、周りの調査をしてくれる?」


 「はい、キリ姉」


 私は、スキル探索で、付近の様子を調べた。すると、前の島と同様の形態であることが分かった。今いる遺跡に他には、ダンジョンがあるだけだった。そして、魔人シータは、ダンジョンの最下層に居るようだった。


 「キリ姉、魔物は、ダンジョンの中にだけに、いるよ。そして、第50階層に魔人シータがいるみたい。他の魔物も、前のダンジョンと同じみたい」


 「そうか。それなら、魔人シータの能力次第というわけね」


 「魔人シータについては、まだ、何の情報もないわ」


 「調べる方法はないのか」


 ハルトが、キリ姉に質問した。


 「あるとすれば、遺跡の中だね」


 ミユが、提案した。


 「そうね。一度、遺跡を調べて見る?」


 「「はい」」

 

 私達は、遺跡を調べて行った。すると、遺跡の隅に、壊された石板が見つかった。私は、土魔法で、破片を集めて、元の形に復元した。すると、そこには、ルーン文字で、魔人シータについて書かれていた。私は、アイテムボックスから、マルグリット先生から預かったルーン文字の辞書を使って、書かれている内容を調べて見た。


 「キリ姉、魔人シータについて、少し、分かったわ」


 「キリ、よくやったわ。どんなこと、教えて?」


 「魔人シータは、サーモ・レジストを扱うことが出来るらしいの。でも、その効果については、書かれていないわ。」


 「そのサーモ・レジストは、実際に遭遇しないと分からないということね」


 「キリ姉、ちょっと、相談があるんだけど。」


 「何? 言って見て」


 「今までの所、各島に一人の魔人がいたけど、この後もそうとは限らないわ」


 「どういうこと?」


 「つまり、複数の魔人が一つの島に集まっていてもおかしくないよね」


 「確かに、そうね」


 「だから、情報だけを集めて、もう一度、今後の計画を考えてみてはどうかな?」


 「どうやって、情報だけを集めるの?」


 「今の所、隠密魔法は有効なので、それで、すべての島を回って来るの。どうかな?」

 

 「それで、誰と行くの? まさか、一人じゃないよね」


 「パープルと行くよ。パープル、いいかな?」


 「うん、キリと行くよ」


 「他の皆もいいかな?」


 キリが、ハルトとミユに尋ねた。


 「「いいよ」」


 「それじゃ、お願いするね。でも、危険だと思ったら、直ぐに、戻って来てね」


 「はい」


 私は、遺跡に描かれているロー島への転移魔法陣を見ながら、効率の良い魔法陣に改良したものを神具にした。


 「パープル、用意はいい?」


 「いいよ」


 私は、パープルの背に乗り、隠密魔法を使って、姿を消した。そして、神具を使って、ロー島へ移動した。


 ロー島に移動した私達は、直ぐに、もう一つの魔法陣を探し、それを元に、イプシロン島へ移動するための神具を作った。そして、遺跡にある石板のルーン文字を記録して、神具を使って、イプシロン島へ移動した。


 ここまでで、かなりの魔力を使ったので、青のポーションを飲んで、魔力を回復させた。


 イプシロン島でも、同様に行動して、最後の島、プサイ島へ移動した。そして、直ちに、スキル探索で、島全体を調査した。すると、魔人以上のレベルの魔物が6人いることが分かった。そして、ダンジョンは、魔火山を囲んで、4個あることも分かった。


 私達は、遺跡にある石板のルーン文字を記録して、直ぐに、神具を使って、イプシロン島へ移動した。ここで、もう一度、青のポーションを飲んで、魔力を回復させた。


 そして、神具を使って、ロー島へ移動し、更に、シータ島に移動して、キリ姉達と合流した。そして、隠密魔法を解除した。

 

 「キリ姉、戻って来たわ」


 「ご苦労様。どうだった?」


 「最低限の情報を集めただけよ」


 「わかったわ。教えて」


 私は、得られて情報を教えた。特に、プサイ島に、魔王ズハアが居り、4つのダンジョンが魔火山を取り囲んでいること、そして、その島には、6人の魔人以上の魔物がいることを伝えた。


 「そうか。プサイ島に集まっているのね。多分、魔王ズハアと魔人ブラック、魔人バイオレット、魔人イエロー、魔人グリーンは、いるね」


 「そうだと思う」


 「あっ、それから、魔物は、遺跡にはいなかったよ。すべて、ダンジョンの中にいるみたい」


 「それは、好都合ね。ダンジョンを無視すれば、最小限の戦いで済むわ」


 「でも、それは、今だけかも知れないから、安心しないでね。」


 「キリ、分かっているわ」


 「それと、移動に、かなりの魔力を使ってしまうの。だから、もう少し、工夫しないとだめね。」


 「ここにある、大量のマナを使えないの?」


 「本当ね。気がつかなかったわ」


 「そっちは、キリに任せるわ」


 「はい、任せて!」


 「皆、一度、元の世界に戻らない」


 急に、キリ姉が提案した。


 「キリ姉、どうしたの?」


 私は、不思議になり、聞いた。


 「移動に、かなりの魔力を使うわ。それは、膨大なキリですら、魔力切れを気にするほどよ。そうすると、魔人と言えども、直ぐに、島を移動できないわ。魔物が溢れた原因は、分からないけど、今の様子では、魔人が操ったとは考え難いわ」


 「確かに、そうね」


 ミユも、魔人の働きは、まだ、無いと思っているようだ。


 「それなら、今、攻撃を仕掛けなくてもいいのじゃない?」


 「そうね。今度は、闇魔法で結界を作り、ゲートを封印しておくわ。そして、アラームも設置しておくね」


 「キリ、お願いね」


 「はい」


 「それじゃ、戻るよ」


 私達は、キリ姉の提案に従って、元の世界に戻る事にした。私は、忘れずに、ゲートを封印し、アラームを設置して、全員に連絡が入るようにした。


 「それじゃ、一旦解散ね」


 私達は、それぞれの生活に戻る事になった。私とミユは、魔法学院で、魔法を勉強することにした。当然、パープルも一緒だ。


 キリ姉とハルトは、仲良く、ダンジョン巡りをするようだ。

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