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65.魔法学院へ

 私は、魔大陸の遺跡に書かれていた魔法陣を理解するために、魔法学院の教師に、アドバイスを貰うことにした。


 魔法学院に居る上級魔導士マルグリットは、リーツ王国からの交換教師としてやって来た黒魔導士で、私の仲良しだ。


 私は、転移魔法で、魔法学院の自分の部屋に移動し、直ぐに、マルグリット先生の部屋を訪ねた。



 「マルグリット先生、キリです。お久しぶりです。」


 「あら、キリ、久しぶりね。」


 「今日は、マルグリット先生に相談があって来たのですが、お時間よろしいですか?」


 「構わないわ。どんな事なの?」


 「マルグリット先生は、魔大陸の事について、知っていますか?」


 「少しは、聞いたことがあるわ。でも、噂程度の内容よ。」


 「実は、先日、魔大陸に言って来たのです。」


 「えっ、本当なの?」


 「はい、でも、これは、内緒にしてください。」


 「わかったわ。それで、何を聞きたいの?」


 「魔大陸の小島に遺跡があったのですが、そこの文字がルーン文字で、意味がよく分からないのです。それと、魔法陣が特殊で、マルグリット先生がご存じであれば、教えて貰いたいのです。」


 「ルーン文字は、少しは、分かるわ。ここに、辞書もあるから、貸してあげるね。」


 私は、ルーン文字の辞書を受けっとって、アイテムボックスの中に仕舞った。


 「それから、その魔方陣を見せて貰える?」


 私は、控えてあった魔法陣をマルグリット先生に見せた。


 「なるほどね。最近では、見たことがないけど、これもルーン文字が使われていた時代に用いられていた物よ。」


 「構造が、立体的になっていて、よく分からないのです。」


 「これには、トリックがあるのよ。平面で同じものを描くことも出来るのだけど、それでは、意味がないのよ。」


 「どういうことですか?」


 「魔方陣の仕組みを他の人が見ても、分からなくするために、立体的に作っているの。」


 「まず、此処の部分を見てごらんなさい。こちらから見ると、繋がっているように見えるけど、本当は、繋がっていないの。」


 「あっ、本当だ。立体的に描くことで、錯覚を起こさせているのですね。」


 「その通りよ。だから、時間が掛かっても、平面に描き直してから、考えるべきね。」


 「わかりました。ありがとうございました。」


 私は、新たな情報を得て、キリ姉のいるリーグリ王国の神殿に転移魔法で、移動した。


 「キリ姉、マルグリット先生に色々と教えて貰ったわ。これで、少しは、前進できそうよ。」


 「それは、良かったわ。今後の事について、皆で相談しない?」


 「はい。」


 私達は、現在の状況と、今後どのようにしていくのかを相談した。まず、あの魔大陸への出入り口であるゲートの扱いだ。大量の魔力を魔石に注がなくては動作しないが、そのままでは、魔大陸から、魔物や魔人がやってくる恐れがある。そこで、闇魔法で封鎖することになった。


 次に、魔王を討伐する、すなわち、殺すのか、封印するのかを検討した。現在では、どちらも、選ぶことができる。私が、聖剣を使うことが出来るからだ。


 だが、これまで、聖剣を使わなかった理由が分かっていないので、取り敢えず、封印することにした。殺すのは、いつでも、出来るからだ。


 次に、魔王ズハアと共存の道を探るということを検討したが、あの魔人ブラックがいる限り、無理だろうと決まった。そこで、魔人ブラックを最優先の討伐対象と考えることになった。だが、魔人ブラックがいるのは、魔王ズハアの隣だ。だから、最終決戦の時まで、魔人ブラックと対峙することはないと思われた。


 「キリ姉、私は、マルグリット先生に教えて貰った内容を確認したいから、暫く、魔法学院の自分の部屋に籠るね。いいかな?」


 「いいわよ。好きなだけ、籠って頂戴。でも、ゲートの封印とアラームだけは、設置しておいてね。」


 「はい。わかった。」


 私は、ミユとパープルを連れて、魔法学院の自分の部屋に転移魔法で、移動した。キリ姉は、ハルトと二人っきりになりたがっているので、ミュに魔法陣の解析を手伝った貰うことにした。


 「ミユは、私の手伝いをするの嫌じゃない?」


 「そんなことないわ。私は、キリが好きよ。だから、少しでも、役に立ちたいわ。」


 これまで、あまり、ミユのことを見ていなかったけど、よく見ると、長い髪を後ろでくくって、すっきりした顔立ちだった。そして、何より、透き通るような白い肌をしていた。


 「可愛い。」


 私は、思わず、声に出してしまった。


 「ありがとう。キリも、綺麗よ。」


 何だか、急に2人の距離が縮まったような気になった。考えてみれば、パープルの次に、いつも一緒に居たのが、ミユだった。気が付かなかったけど、最初から、色々と助けて貰った。今更のように、思い出していた。


 「ミユ、私に捕まってね。パープルも。」


 ミユが、パープルを真似て、私の腰に抱き付いた。当然、パープルも、抱き付いている。


 私は、2人を確認してから、転移魔法で、魔法学院の自分の部屋に移動した。さあ、これから、研究だ。頑張るぞ。

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