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52.パーティーキリ姉の進撃

少しでもお楽しみいただければ幸いです。

 西の端にある上級ダンジョンに来たキリ姉のパーティーは、周りの様子を調べた。


 魔王軍の気配はなかった。まだ、ここまで、来ていないようだ。


 そこで、いつでも戦えるように、キリ姉のパーティーは、上級ダンジョンに控えさせている兵士用のマナドールを上級ダンジョンの外にだして、整列させた。


 暫くすると、思念伝達で、連絡が入った。中央で、戦闘が開始した。


 「魔王軍は、居るようね。」


 「私達はどうします?」


 「待っていても仕方がないから、南下しましょう。」


 「キリ、スキル探索で、周囲の状況を調べてみた。」


 「はい、調べます。」


 スキル探索で調べた結果、近くには、魔王軍はいないようだ。近くに上級ダンジョンがある。ここより、南東の方角だ。もう一つ、南の方向にも、同様の上級ダンジョンがある。キリは、キリ姉に報告した。


 「そうね。他の部隊が東の方で、戦っているので、南東の上級ダンジョンを攻めましょう。兵士用マナドールをは、東にある戦闘が開始した上級ダンジョンに送りたい。パープル、悪いけど連れて行ってね。」


 「はい、行ってきます。」


 「それじゃ、私達も行くよ。」


 キリ姉達は、南東の上級ダンジョンまで、やって来た。ここは、神殿・遺跡・上級ダンジョンがセットになっている。


 「キリ、念のため、神殿と遺跡に誰かいないか調べてみてね。」


 「はい、わかったよ。」


 キリは、スキル探索で、周囲を調べていった。まず、遺跡だが、何の反応もなかった。次に、神殿を調べてみた。すると、誰かが、隠れているようだ。魔物ではない。神官ではないかと思われる。


 もう一度、丁寧に調べると、神官が5人隠れていることが分かった。倉庫の中だ。


 「キリ姉、魔物はいないけど、神官が5人神殿に居るよ。地下の倉庫の中だよ。」


 「そう、まず、その5人を助けましょう。」


 キリ姉達は、神殿の地下にある倉庫に向かった。倉庫の中は真っ暗なので、火魔法で、炎を出して、部屋の中を照らした。


 「誰か、居ませんか。私達は、ザーセン王国から派遣された勇者のグループです。」


 「ここに居ます。助けてください。」


 5人の神官が飛び出してきた。


 「急に、魔王軍が攻めて来て、神官だろうが、冒険者だろうが、お構いなしに殺していったんです。

 私達は、恐ろしくて、この倉庫の中に急いで隠れました。幸い、魔人軍は詳しく調べずに、ダンジョンに向かって行きました。」


 「そうですか、大変でしたね。」


 「魔王軍が居なくなるまで、ここで、もう少し隠れていますか?」


 「できれば、遠くに逃げたいのですが、安全な場所はないですか?」


 「そうですね。ザーセン王国に逃げるのが一番安全ですね。

 私達が辿って来た道を逆に行けばいいですよ。」


 キリ姉は、ここまで、やって来た道順を詳しく教えた。


 「ありがとうございました。それでは、ザーセン王国に避難します。」


 キリ姉達は、神官達と別れて、上級ダンジョンに潜っていった。


 「魔人は、居ないみたい。」


 「そうか。取り敢えず、この上級ダンジョンは、制圧してしまいましょう。」


 「はい、分かった。私が行って来るね。皆は、ここで待っていて。」


 キリは、そういうと、隠密魔法を起動して、消えてしまった。


 「まあ、キリに任せて、食事でも取っておきましょうか。食べれるときに食べていないと、食べれなくなるから。」


 「はい、わかりました。今、用意しますね。」


 ミユが、アイテムボックスから、食器を取り出して、食事の用意を始めた。


 「ハルトも、こっちにおいでよ。」


 「はい、わかりました。」


 3人は、仲良く食事を始めた。もうすぐ、食べ終わる所で、パープルがやって来た。


 「あれ、キリは?」


 「キリなら、今ダンジョンの制圧をしているよ。」


 「わかった。手伝う。」


 パープルは、すぐにキリの後を追った。


 「何だか、戦争って感じがしないね。」


 「これで、いいんですか?」


 「どういうこと?」


 「勇者に依頼だったので、僕が頑張らないといけないと思うのですが。」


 「何、言ってるのよ。ハルトは、私を守らないといけないのよ。

 だから、ここに居ていいのよ。」


 「はぁ、そうですか。でも、キリも強いから、僕が守らなくても大丈夫じゃないですか?」


 「何、言ってるのよ。私は、これでもか弱い女の子なのよ。強くなんかないのに。」

 

 キリ姉は、甘えた様な言い方をしながら、ハルトの腕に絡みついた。それから、上目使いで、ハルトの顔を見上げた。


 「はい、わかりました。しっかり、守ります。」


 「そう、それでいいのよ。」


 ミユは、黙って、食事を続けていた。


 「お待たせ。戻ったよ。」


 急に、キリがパープルと共に現れた。


 「遅かったね。皆で、食事をしてたのよ。食べる?」


 「うん、食べるよ。パープルもおいで。」


 「うん、キリ、食べる。」


 キリが、座って食事を 始めた。パープルもキリにくっ付いて、食べ始めた。


 「そうそう、せっかくだから、例の装置も付けておいたよ。それで、遅くなったんだ。」


 「よくやったね。ゆっくり、食べたらいいよ。」


 キリ姉は、そう言ってハルトにくっ付いたままだ。もう、どこにも行きたくなさそうな雰囲気だ。

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