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47.伝説の武器

少しでもお楽しみいただければ幸いです。

 キリ達は、久しぶりに魔法学院に顔を出した。


 長い間、講座を欠席していたので、追試を受けることになった。でも、すべて、中級魔法止まりで、キリもキリ姉も、問題なくすべての科目で高得点での合格を果たした。


 その時、上級教師のマルグリットにも、会うことが出来た。


 「マルグリット先生、久しぶりにです。お元気でしたか?」


 キリ姉が、廊下で、マルグリット先生を見かけて、声を掛けた。


 「ええ、元気でしたよ。キリ、どうだった?」


 「はい、私も元気でした。色々と忙しかったのですが、最近は、少し、落ち着いてきました。」


 「そう、それは良かった。それでは、学校の勉強も集中できるわね。」


 「ええ、少しは頑張れると思います。」


 「まあ、少しだけ?

 でも、キリは、優秀だから、問題ないわね。」


 「ところで、以前斧の武器について、調べていたわね。特に、特殊な武器がないかって。」


 「はい、調べていました。何か、見つかったのですか?」


 「私も、現物を見たわけではないので、自信はないのだけど。」


 「どんな、情報でもいいので、聞かせて下さい。」


 「そう、もし、デマだとしても、私を許してね。」


 「もちろんですよ。仰ってください。」


 「少し、時間が掛かるので、食堂で何か、食べながら話さない?」


 「はい、ちょうど、お腹が空いていたので、助かります。」


 キリとマルグリット先生は、近況を話しながら、食堂にやって来た。そこには、キリとパープルもいて、すでに、何か食べていた。


 「キリ、パープルも、私も誘ってよ。」

 

 「ごめんなさい。キリ姉が、マルグリット先生と話していたので、つい、・・・」


 「そうね。マルグリット先生と武器について、話をしていたのよ。キリも興味があるでしょ。」


 「はい、聞きたいです。」


 「それでは、ここで、少し待っていてね。料理を取ってくるから。」


 キリ姉とマルグリット先生は、料理を皿の上に載せて、戻って来た。


 「はい、お待たせ。あれ、キリ達は、もう食べ終わったの?」


 「うん。終わったよ。」


 「私達は、これからだけど、食べながら話をしますが、よろしいですか?」


 マルグリット先生が丁寧に、断りをいれた。


 「はい、マルグリット先生、大丈夫です。

 ゆっくり、食べながら、話を聞かせてください。」


 マルグリット先生は、食事をしながら、話し始めた。


 「わたしが、リーツ王国の交換教師として、このウディーア王国に来たことは知っているわね。」


 「「はい、知っています。」」


 「その元居たリーツ王国の話なんだけど、最近隕石が落ちたらしいの。」


 「隕石ですか。」


 「そう、それが、遺跡の広場に落ちたらしいの。」


 「隕石なら、時々落ちていますよね。」


 キリ姉が、マルグリット先生に尋ねた。


 「そうね。月に1回ぐらいは、聞くわね。

 でも、今回のは、いつもと少し違っていたの。

 まず、場所が遺跡の中の広場だったこと。

 それから、その隕石を目撃した人が、神官だったということ。

 さらに、その人の話では、単なる隕石ではなくて、周りが眩しい光で覆われていたというのよ。」


 「ひょっとして、その遺跡は、伝説の遺跡ですか?」


 「キリは、伝説をしっているの。」


 マルグリット先生が、キリ姉に、聞き返した。


 「マルグリット先生が、来られた時に、リーツ王国について、少し調べたのです。」 


 「そうだったのね。キリは、色々とよく知っているわね。」


 「その遺跡というのは、武神セナマを祭っていた遺跡なのよ。

 そして、その武神セナマが持っていたのが、伝説の武器聖炎神戦斧(ファイ・バトルアック)なの。その武器には、言い伝えがあるの。使われるときは、炎を帯びるということ。

 言い伝えとしては、武神セナマが持っていた戦斧(バトルアック)に炎が落ちて、気が付くと持っていた戦斧(バトルアック)が、聖炎神戦斧(ファイ・バトルアック)になったっていうのよ。そして、戦士だったセナマが炎を操る武神セナマになったというのね。」


 「本当にそんなことってあるのですか?」

 

 キリが、マルグリット先生に聞いた。


 「うーん、分からないわね。でも、伝説には何か、後世の人々に伝えたいことを含んでいると思うの。だから、突拍子もないことも、最初から嘘だと決めつけずに、その伝説の意図を考える必要があると思うのよ。」


 「はい、わかりました。」


 「ところで、その斧はどうなったのですか?

 今は、誰が持っているのですか?

 教えてください。」


 キリ姉が矢継ぎ早に、マルグリット先生に聞いた。


 「どうも、まだ、その遺跡の広場にあるらしいの。」


 「えぇっ、どうして?」


 「これも、噂だけど、兵士が5人で持ち上げようとしたけど、持ち上がらなくて、そのままになっているって聞いたのよ。」


 「そんな重いのなら、使えませんね。」


 「そうね、普通の人には、持つことができないわね。まして、武器として使うのは不可能よ。」


 「そうですね。マルグリット先生、お話を聞けて楽しかったです。ありがとうございます。」


 「また、何か情報があったら、教えますね。キリ達も、出来るだけ学校に出てきてくださいよ。」


 「「はーい。」」


 キリ達は、マルグリット先生と食堂で分れた。その日の午後は、いつも通りの自習の日だった。


 そこで、キリ達は、ミユとハルトを誘って、()()することにした。

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