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短編

 僕の前を歩く君

作者: 生豚

 あの日々

 いつも僕の前には君がいた。


 僕の隣には誰もいなかったし、僕の後ろにも誰もいなかったけど。


 僕の前にいる君は僕にとっての道だった。道しるべだった。


 僕が当てもなく暗闇を歩き回っていた時、君を見つけた。


 君は僕から勇気を奪った。


 そして仲間をくれた。


 失うものがなかった僕に、君は失いたくないもの、命より価値のある仲間をくれた。


 僕はそれから初めて正しくなった。


今僕には彼はいない。


 けど僕は一人じゃないし、僕の隣には友がいる。


 彼らのために張る命はないが、彼らとともに命を張ることはできる。


 僕はかつて君と、君が与えてくれた仲間ともに過ごした日々も大好きで、大切だけど、今の友との関係は僕に勇気をくれるんだ。


 その勇気はかつて失った勇気とは別の何か。


 たぶんともに進む力、友情からくる勇気なんだと思う。


 君たちと仲間だったときは勇気が必要なかった。


 でも今は勇気が求められる。


 皆が求めてくれる。


 そして僕もまた皆に勇気を求める。


 皆が勇気を持てる今の関係もとっても大切にしたいんだ。


 だから次会う時の僕と君の関係は昔のようには戻れないだろうね。


 でも、それは悪くないんじゃないかな。


だから次会った時には君の隣に並ぶよ。

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