テスラコイルに踏まれた日々
秋は好きです。
ツ ツ ツ ツ…
都内のオンボロアパートの一室で時計の音と隣の部屋の喘ぎ
声を聞きながら座っていた。
脳では厨二病全開の事を考えながら、
いつかは出来る、きっと出来ると、自己暗示をかけて遊んで
いた。
そんなある日、お日様が自分を殺すように仕向けたいのか
光を鬱陶しく思いながら、高校へ向かった。
みんな、笑っている、心では笑っている、そこも、そこも、
そこも、そこも、そこも、そこも、そこも、そこも、
そんな感じで全てを悟った自分は凄い、他人とは違ってる
と思う事で、自己を形成していた。
私は、小突かれたらすぐに崩れてしまう。
テスラコイルに踏まれたい、またそう思う事で、自我を保っ
ていた。
冬は足が寒いです。