ゲーム開始2
ザッザッザッ……
キャラクターが走る足音が部屋の中にひびく…
「ホント、キレイな町だなぁー」
ゲーム世界の町はどこか中世の町並み…レンガ造りの建物と花々が咲き乱れる。
上を見ると張り巡らされたロープに、洗濯物が干されている。
ノンプレーヤー(コンピュータプログラミングキャラクター)に、付属品のマイクで話しかけると、タイプ音と文字表記。定型文が返ってきた。何か静かだ…
「とりあえず何かクエストをしなくちゃ、レベルも経験値も上がらないよね…」
隣で妹がつぶやく…
「う〜ん…」
「あ!あの人!話しかけてみて!」
妹が指さした人物…上に何か矢印のような物が、クルクルと回っている。話しかけると…
ゲームで、最初のクエストがはじまった。
『実はウチの子がね…』
おかみさん風の女性はひとつ大きなため息をついた。
『好きな子に告白するための、ペンダントを森に落としてきてしまったんだよ、紅いルビーのペンダントなんだけど、森には、大アリモンスターがいて、危なくて取りに行けないんだよ。
あんた!代わりに取ってきてくれないかい?お礼ははずむよ!』
トトトト…トトトト…トトトト…
音が流れて画面に
『引き受ける』と『引き受けない』の2つの表示。
「引き受けるに決まってるっしょ!」
ボタンを押すと、シャキーン!と高い音がひびく…