外 設定集<ネタバレ注意>
●登場人物、設定
・ケムリ
別名:異星の迷い子
役職:旅の行商人(見習い)
出身:西の都
性格:表情の変化は乏しいが感受性は豊か。
能力・個性:死ねない身体。霊性を見分ける眼。
他:女/13歳/149cm/金色の瞳
・レナトゥス(=再生)
別名:塔の主、因果の術師
役職:霧の国の党首
出身:東の果て
性格:勤勉。顔に似合わず優しく寛大。
能力・個性:因果の呪術
他:男/30歳/205cm/長い黒髪、黒色の瞳
・宿場の老婆
盲目。七十代中盤。名読みの呪術により他者の人生を見通す。亡くなった息子の宿を引き継ぎ、廃業後もひっそりと暮らしている。
・白痴の少年
亡国・南の都の出身。11歳。妹たちの死により自我を失くし、また都を追放された棄児。自殺願望があるが知性の欠落により実行できない。
・霧の塔
高さ2000m以上の巨塔。主の呪いにより小国を覆いつくすほどの大規模な霧を発生させる。また主の意図に反して自己増殖を始めている。
●余談
①この小説を制作するにあたって
私はいつも現代小説ばかりを書いてきたのですが、この度初めてファンタジー作品に挑戦してみました。そのためこの小説は「ファンタジーに慣れるための習作」という位置付けでもありました。
当小説ではより世界観に生々しさを出したいと思い、単純な設定を提示するより、本筋を支障しない程度のエピソード(小話)をいくつか挟むことで世界を肉付けしようと考えました。
用意した小話・挿話は16個。
うち、作中に登場した話は6個。
・十五年前の聖戦
・呪いは胡散臭い
・ポプラの木を見上げる童女(一部を小出し)
・とある高名な修道士
・白痴の少年の過去
・ケムリの誕生
本筋を支障しないように、と考えるとほとんど出せませんでした…。
②作中表現について
当作品ではどういうわけか「カタカナや横文字を極力使わず書いてみよう」と思い立ち始めてみたのですが、この縛りが逆に楽しくて、自分の表現力のレベルが知れたり、また新たな可能性を感じたりもしていました。
とはいえ限界はあるもので、以下が作中で使用してしまったカタカナ一覧です。
・人名×2
・ポプラ
・ランタン
・ユートピア
・ライ麦パン
自己満足のようなものですね。また縛りにより、どうしてもカタカナを使用したくないと悩んだ結果で生まれてしまった造語が以下です。
・旅路着
・影転
・旅用道
・襟頭巾(眠子さんよりアイデア頂きました)
以上、本当に本当の余談でした。ここまで目を通して下さりありがとうございました!




