夢と悪夢
理一の儚き夢 さくらこさんの夢
そして和尚は笑い泣く
桜、富士山を見上げるとそこには美しく咲き誇っていた。花盛りの嵐を抜け道ばたに落ちるリボンを拾い見上げると紺のブレザーの君が眠っていた。
桜 目を閉じると瞼のうらに死んだお兄ちゃんの笑顔に似た最期の顔が浮かぶ。気がついたら桜の木に寄り添い眠りこんでいた。
こんにちは お嬢さん そんな所で眠ると風邪を召しますよ。さあ気をつけて降りておいでなさい。
紺の袈裟をまとった僧侶がわたしをみつめそう言った。
まぁ、和尚さま。はしたないところを見せてしまい、はずかしいわ。そんなにみつめてはなりませんわ。スカートが
と言い終わるやいなやお嬢さんはバランスを崩し淡い桜の花びらをおび私に降ってきた。
う、うぅ
お嬢さんおけがは?
大丈夫ですわ はっ和尚さまこそ?
大変私で潰れてしまうわ
なーに大したことはない。天女が羽衣を忘れたのでしょう。
それが私とこの方の再会でありました。
えぇい離せ!お嬢さま!お嬢さま
何をしておる離さぬか 理一 理一
お嬢さま何卒何卒大人しくなさいませ!
離せ離すのじゃ 理一が何をしたというのじゃ
うるさい 早く 桜子をだまらせろ!
助けてー理一
お嬢さま きっと迎えに参ります そのときまで
きっときっとゆめゆめおわすれなさいまするな
ええ、理一 決して忘れはしないわ
ええ、桜の袂で
はい、桜の袂で
理一はなれぬか
いつまで手を握り占めておる!桜子はしたない!
ああ理一
お嬢さま
これが理一と桜子の別れでありました
私は夢を見ていましたわ。
夢の中で私は本の小さな子供でしたわ。
ロゼという小さな女の子でしたの。
和尚さま。
ロゼの私はロナンというオウムをかっていましてね、ロゼは目を閉じ眠り込むと、ロナンの意識に入り込むことができたのよ?
ロナンは野球会場というのかしら?
私はスポーツにはうとくってよ。
そこの上空を飛んでいましてね、赤い毛むくじゃらの着ぐるみが動き客人が騒ぐスタンドというのかしら?そこに降りたのよ。
すると女性が口論になり男性刺されたのよまぁ怖い
医者が呼ばれ彼女は担ぎこまれたのよ、病院に。ロナンになったロゼは眠り込む度に病院にいくのよ
何故かってそれが生き別れたロゼの母親だからよ。なんて悲しい夢かしら。
それはねさくらこさん君の過去世かもしれないよ、不思議だね。
ではあのベットに横たわった女性はロゼのお母様なの!ではあのさされたのは
でも和尚さまどうして過去世とわかっているのです?
それはね わたしも何度もみたからですよ、さくらこさん
え?どういうこと?
それは秘密ですよ。
ーロナンの目をとうしてロゼはあまりに多くのものを見ていた。その中に白衣の医者を見たのだが、さくらこはそこまで意識がなかった。
夢は多くを語らないだが大いなる秘密を隠していることをあなたがたはご存知であろうか、
いや、存じ上げないだろう。
ツインソウルという存在があると言う僧侶であり私が申し上げるのもなんがあるが、ただそういうものがあるー
ツインソウルは旅の仲間だ人生という名の魂の旅路のともである。
ただそうともうしあげるしだいだ。
さくらこさん病室に医者がいませんでしたか?
え?いたでしょうけど。
和尚様
どうかしまして?
いえ病院ならばとおもったのですよ。
窓にスズメがとびたった。
不思議と私は思った。
不思議だとさくらこさんは思ったに違いにないと私は静かに微笑んだ。
さくらこさん、私はあなたの悠久の旅路の伴侶なのだよ
そう私はつげたくなりました。
不思議だわ この方はなんて懐かしい目をなさっているのかしら。
ねぇ和尚さま 私たち以前どこかで?
そうわたしは思いました
あぁ懐かしいさくらこさん私です理一ですよ、
きっと聴こえるはずのない声で私はつぶやきました。ああ、桜子さま、いえ、お嬢様。
いえ、さくらこさんですね。今は あぁ私の愛おしいお嬢さん いや、さくらこ。
和尚さま どうなさったの?
り、り?いえ和尚さま 遠くをみてどうなさったの
私今なにかくちごもってしまいました。
滑舌がわるくってよ。
いえ 桜...さくらこさん、なんでもありません。
すみませんね。
いま。なんと?
え?どうなさったの和尚さま?
いえなんでもないですよ、きになさらないことです。
まさかな。はぁ私も焼がまわったか、あろうことか、さくらこさんのくちからまた理一と呼ばるとおもうなんてな
われながら浅はかだ。
ああおかしい。あれは遠に過ぎ去った名だ。
和尚はからからとわらった。




