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俺は朝、目が覚めた。


まだ朝4時ぐらいで薄暗いが雨は降らないだろう。

いい天気だ。


朝食をとると言ったが、実際不老不死だから餓死しない。

だがどうしても空腹感というのは感じる。それに、できるだけ人間として生きて行きたいので食事は必ずとる。


今日は迷宮の外に行ってみたい。今は10階層の宿にいるがこの迷宮の上は迷宮都市である。栄えているに違いない。


そして、迷宮都市にはいま一番欲しい武器である、投げナイフ、針、毒があるはずだ。


先日買った魔道具のナイフは耐久値も高そうなので接近戦で使おう。


そう心に決め今いる部屋を出て朝食をとる。少しだがお腹が空いた。



「おはようございます。」


下に降りると、猫の獣人が挨拶をしてくる。


「ああ」


「朝食がご用意できております。」


「わかった。」


そう言い、俺はテーブル席へ座る。


そういえばずっとローブをかぶっていたから顔が見えないだろう。


そして、俺はローブを外す。さすがに宿でローブをかぶる必要はないだろう。そして、先程もらった水の水面で自分の顔を見ると、目が赤く肌が白く髪の色が白い。前世の私と今の俺では似ても似つかない。自分で言うのもなんだが美形だ。


……なぜ俺はこの宿に入れたんだろう……そういえば、猫の獣人に最初に挨拶された時、微かに眼球運動が左側にそれていた気がする。鑑定スキル持ちか。


「お待たせしました…ローブとったんですね。とてもかっこいいですね。」


「ありがとう。」


お世辞なんかいらん。前世の私ならそう投げ飛ばしていたであろうが今の俺では本心で言われているような気がして少し照れる。


照れるものは照れるのだ。俺とて人間だ。一応そのつもりでいる。書類上ハーフエルフだが…


運ばれて来た食事は肉、肉、スープ、少し大きめな黒パン。


美味しそうだ。


「いただきます。」


一口スープを飲んで見る。

わかめスープの味を濃くして少し肉肉しい味を足した感じだ。美味しい…

次に肉を一口。これも豚肉のような味で美味しい。

黒パンを食べようとするがうまく噛みちぎれない…スープに浸して食べるのか?

パンを少しちぎりスープに浸す。

パンが少し固すぎるな。


勝手に食レポしながら別の世界の料理を楽しむ。

美味しいな。前世ではカロリーメイトばっか食べていたからな。


「ごちそうさま。」


俺は日本の文化を忘れない。

日本は好きだ。この世界を存分に楽しんだら是非行きたいな。そして、楽しみたい。アニメや漫画など日本の文化を楽しみたい。


俺は足早に宿を出て少し小走りで街を出る。

2泊としていたので、今日もあの宿に泊まる予定だ。


そうこう考えているうちに迷宮都市についた。


迷宮都市に向かう途中も、ゴブリン、スケルトンを見たが、メルガスは現れなかった。


やはりレアモンスターか。

素材を売って金にしたかったが…まぁ、昨日売った素材でまだ金貨がたくさんあるからな。迷宮都市では存分に買い物ができるだろう。


そういえばステータスを確認しなければな…


名前:カゲロウ

種族:キメラ・ハーフエルフ

職業:アサシン

年齢:13

Lv:13

体力:1800

力:1100

魔力:5600

俊敏:3400

固有技術:鋏術Lv- 亜空間(無限)門Lv- 鑑定Lv- 隠蔽Lv-

派出技術:暗殺術Lv- 体術Lv− 並列思考Lv-

称号:転移者


むっ。


俊敏の上がりが早いのと魔力が表示された。


そういえば、爪・牙を試していなかったな。

今日は迷宮都市から早めに戻って、迷宮で爪・牙を試してみよう。

爪・牙では何か語呂が悪いな。名前をつけよう…


「烈牙・烈爪」


これで良いだろう。


『派出技術、『烈牙・烈爪』を手に入れました。』


出来た。


早く、迷宮都市に行こう。



門番では昨日と同じやりとりがされたので割愛する。


「来たぞ、迷宮都市……やた。」


小さな歓喜とともに露店を見て回る。


「にいちゃん。焼き鳥いかが?」


「もらおう。」


即決だった。


「一本銅貨20枚だよ。」


「5本もらおう。」


「銀貨1枚ね…ちょうどお預かりしたぜ。まいど〜」


近くに噴水があるのでそこに腰をかけよう。


早速もらった串を食べる。


軽い塩味に鶏肉がうまく組み合わさってとても美味しい。前世では食べなかった焼き鳥。こんなに美味しいとは…


黙々と食べていると右側から正確に言うと右斜め下から目線を感じる。


狐の獣人の女の子が物欲しそうな目でこちらを、焼き鳥を見ている。


「なんだ、欲しいのか?」


「うん!」


そう言われたので、無言で焼き鳥を渡す。愛くるしい。

俺の隣に座って黙々と食べている。


女の子が食べ終わったみたいだ。


「ありがとう!お兄ちゃん!お礼にこれあげる!」


「ん?これは……」


「ばいばい!いつか会おうね!」


「ああ、じゃあな」


手渡されたのはスキルブックだ…

それも高価そうな。

鑑定を使用してみよう。


スキルブック

『投擲』


投擲だと。あの少女どこでこんなものを手に入れたのだ。

俺が一番欲しいスキルを……

まぁ、渡されたものなので使おう。


『派出技術、『投擲』を手に入れました。』


やったぜ。

これで、暗器を投げるにはとても良い。

烈牙・烈爪と一緒に試そう。


ところで、あの少女とまた会いそうな気がするのは気のせいだろうか?

ぜひ機会があるのならまたあの少女と会いたい。


早速、鍛冶屋に行ってみよう。



ガチャッ



「いらっしゃい」


「飛び道具を探している。暗器と呼ばれるものだ。」


「ああ、あるよ。ちょっとまってな。」


あるのだな。良かった。


「これであってるか?」


「ああ、合ってる。この店にある暗器を全部買いたい。」


「金貨2枚だ。まぁでも……金貨1枚と銀貨50枚でいいぞ」


「ありがとう、助かった。」


そういい、暗器を全てもらい金貨2枚を渡す。


「銀貨50枚だ。受け取りな。」


「ありがとう、また来る。」


「あいよ、もっと質のいい暗器を揃えておくよ。」


「ああ。」


そう言い俺は店を後にする。


いい店だ。初っ端から暗器を帰るのは嬉しいが、針はなかったな。

服屋に売っていたりするのか?とりあえず、行ってみよう。



ガチャッ


「いらっしゃいませ。」


「針を探している。細くて、長い針だ。」


「かしこまりました。何本ほどお持ちいたしましょうか。」


「30本あるか?」


「え、ええ。ありますけど、全てご購入されるのですか?」


「ああ。」


「かしこまりました。銀貨30枚となります。」


「わかった。」


「確かに受け取りました。少々お待ちください。」


「ああ。」


やはりあった。良かった。毒は……どうするか……


「お待たせしました。またいらしてください。」


「また来る。」


暗器等は全てローブの内側につけておこう。


もしかしたら、毒は自分の体から取れるのではないか?

とりあえず迷宮に戻ろう。思ったよりも時間ができたのは良い。




名前:カゲロウ

種族:キメラ・ハーフエルフ

職業:アサシン

年齢:13

Lv:13

体力:1800

力:1100

魔力:5600

俊敏:3400

固有技術:鋏術Lv- 亜空間(無限)門Lv- 鑑定Lv- 隠蔽Lv- 烈爪Lv- 烈牙Lv-

派出技術:暗殺術Lv- 体術Lv− 並列思考Lv- 投擲Lv1

称号:転移者


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