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第1話 夢の中で

どうも、SOUJIといいます!

この小説を読んでくださりありがとうございます。

この小説はSOUJI初投稿なので文章構成やストーリーが下手くそな部分もあります。

それでも大丈夫な方はどうぞごゆっくりどうぞ。

これは昔の記憶、いつしか消え去ってしまう記憶――

ある春の日、僕たちは別れた。いつか会う再会の約束をして~

「また、必ず会おうね。約束―― 二人の約束だよ!」


ある朝 俺は、私は、幼い頃の夢を見ていた。

目が覚めると夢の内容は忘れている。でもある少年と―― ある少女との――

再会の約束だったような気がする―――――――



携帯電話のアラーム音が鳴り響き始めた。俺はそれを少しの間無視し、1分後スヌーズのボタンを押した。

目を覚ますと――

「げっ!」

なんといつも通学に使っている電車の15分前。しかも、ここから駅までは急いで行っても最低10分はかかる。

両親はもう会社に出勤している。二人とも朝早くから家を出ているため最近は全く会話をしていない。まあ会話することなどないのだが………


俺は藤井湊斗、八乙女高校に通う高校1年生だ。成績は中の下、つまり普通ということだ。

部活は帰宅部だ。スポーツも特別上手いわけではないがドヘタというほどでもない。自分自身なんでこんなに取り柄がないのか理解できない。いっそのことバカかスポーツがドヘタなほうがまだ良いような気がする

「また、必ず会おうね。約束―― 二人の約束だよ!」

今日の朝見ていた夢の内容だろうか。あの少女の名前は―――


「なんだっけ?」

夢の中の自分たちはお互いに名前を呼び合っていた、それなのになぜか名前を思い出すことができない。

しかし思い出せないということは大した記憶ではなかったのだろうと自己完結し、また授業に集中しようとするも、なぜかその少女との記憶が頭から離れることはなかった―――



携帯電話のアラーム音が鳴り始め、それを聞きながらゆっくりと起き上がる。

リビングに向かうと母が朝食を作っていた。

「おはよー」

「おはよう、心菜。悪いんだけど蓮起こしてきてくれない?まだ寝てるのよ」

「ったく、あのバカは…」


少し面倒な気持ちもありながら蓮の部屋へ向かう。

「蓮ー起きて、遅刻するよ!」

「うー、あと少し寝かせろよ…」

「そんなこと言ってるから遅刻するんでしょ?早く起きなさい。」

それでも蓮は起きず、早く起こさないといけない私は―

「…強硬手段に出るしかないか」

そして、おもむろに首の周りをこちょがしはじめた。

「わっ、ちょっとやめて アハハハハハ!」

さすがにかわいそうになった私はこちょがすのをやめた。

「起きた?」

「何すんだよバカ姉!」

…姉になんていう言葉使い、そしてまた無言でこちょがしはじめる。

「だからやめろォ! アハハハハハ!」

何で言葉使いが汚いくせに、くすぐられるのは弱いんだ?

笑いすぎてヒーヒー言っている蓮を見て少し笑う。

「これからはせめて、姉ちゃんと呼びなさい。わかった?」

「…ハイ、わかりました…」

「よし、じゃあご飯食べるよ!」


「行ってきまーす!」

二人の声が重なり合い玄関にこだました。


蓮のせいで全く忘れていたが今日の夢はなんか不思議な夢だったことを思い出す。

少し考えていると――

「姉ちゃん、どうかしたの?」

蓮に気づかれてしまった、やはり歩きながらではまともに考えれないので思考を一旦保留する。

「なんでもないよ、それより学校遅れるよ!」

少し走りながら二人は学校へ向かう。


私は藤田心菜、結水中学校に通う中学三年生だ。成績は自分では自覚していないが皆から頭が良いと言われる。スポーツもそこそこならできるが、どれも極めることができないタイプである。こんなタイプなのでよく前に立つ仕事を押し付けられることがある。

授業のノートを取りながら今日の夢について考える。なぜあんな夢を見たのだろうか?

「ああ、約束だよ!君がどこにいても必ず会いに行くから!」

その一言しか覚えていない。あの少年の名前は――


「あれ、誰だったかな?忘れちゃった。」

たかが夢なのだと忘れようとしたが、その少年の姿を忘れることを拒むように記憶に残り続けた。

忘却の記憶 ~再会の約束を果たすために~ 第1話

いかがだったでしょうか?

もし気に入ってくれたら嬉しいです。

これから毎週金曜日午後10時投稿を目指して頑張ります!

評価、コメントなどもぜひぜひ書いて下さいね!

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