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恋と愛  作者: 明樂
7/11

キス

22時にあと10分くらいでなろうとしていた。

「翼……あの……」


「ん?」


「今日は、ありがとう。」


「え、なにが?」


「その……ご馳走になったり……」


「気にしないで!」

有紗さんは顔を少し赤らめた。


「有紗さん?」


「ねぇ、翼。私と、キス、しない?」


「ええっ!?」


「好きな西野さんとはキスしたの?」


「……………ま、まぁ、1度だけ……」

嘘はいけないと思い、素直に答えた。


「……なら、私ともしてくれる?」


「……え!?」

彼女も西野有紗だけど、俺が好きなのは……


「……………ダメ?」

有紗さんが近くにくる。甘い匂いが広がる。


「……っ。」

俺は黙って目をつぶった。それしか出来なかった。

キスしたいわけじゃない。でも、断れない。


「……翼……」

有紗さんの息が顔にあたって感じるくらいの距離まで近付いた。


「……………」










「有紗ちゃーん、お迎え来たわよ〜」

母さんの声が聞こえた。


「迎えきたって……有紗さん……」


「……え、えぇ。」

有紗さんは顔を真っ赤にして俺の部屋を出た。



「じゃあね、翼 」


「うん、じゃあね。」

有紗さんの車がはしりだした。



「有紗ちゃんとキス、したの?」


「……してない……」


「あんなに可愛い子なのにねぇ〜」

母さんと父さんはクスクス笑いながら家の中に入っていった。



結局、さっきはキスしなかった。

寸前までは、来ていたと思う。

「……。」



キスは、本当に好きな人としたい……かな。

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