表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋と愛  作者: 明樂
10/11

2人の対面(2)

「翼……騙してごめんなさい。」

突然過ぎて頭に何も入ってこない。

この人は有紗じゃなくて、毬紗?


「毬紗、貴方は何をしたかったの」

西野さんが厳しい目つきで問いかける。


「学校の前って言うのもあれだから、私の家に行きましょ。」

俺はまたあのリムジンに乗った。





あの大豪邸につき、客間へ連れていかれた。

「毬紗、そろそろ話してくれる?」


「…えぇ。」

毬紗さんは、ゆっくりと話し出した。





───有紗さんと毬紗さんは双子だった。

両親はともに不倫していて、不倫した相手の間に子供を作ったらしい。

そこで、離婚を決意し別れた。

有紗さんは母親に、毬紗さんは父親に引き取られた。


有紗さんのお母さんは、元夫の兄と再婚したらしい。

だから名字は"西野"のままなんだそう。


一方毬紗さんは父親が元々お金餅だったけど、お金持ちの人と結婚したため、お嬢様となった。政府の通知を出すのも、毬紗さんのご両親がやるそうだ。






「これ……ほんとなの?」


「本当よ。私は、有紗が嫌いだった。私にはないものを有紗は持ってる。」


「毬紗……お父さんが政府の通知を出してるってことは、翼くんの最初の通知も貴方がやったの?」


「……そうよ。2人がくっつくって分かったから、邪魔してやろうと思ったの。」


「自分の名前にすれば良かったじゃない!なんであたしの名前なのよ!」


「翼に、愛されたかったの」


「……え?」

俺と西野さんは息を飲んだ。


「私、ずっと翼のこと見てたのよ。」


「ど、どこで俺を!?」


「登校する時、私の家の前通るでしょ?」


「あ……確かに……」

毬紗さんの家を初めて来た時、どこかで見たことある家だな…って思ったら……。


「ずっとずっと、好きだったの。」

毬紗さんは泣きそうになっていた。


「ま、毬紗さん……………」

俺はどうしたらいいんだろう、

有紗さんを取るべきか、毬紗さんを取るべきか。



「有紗、翼と少しだけ2人で話したい。いい?」


「分かった。」

有紗さんは客間から出ていった。




「毬紗さん、話って……………」


「翼、好き。大好き。」


「……っ。」


「……でもね、」


「ん?」


「私にも、ちゃんと自分に通知来たの。」


「……え?」

毬紗さんは携帯を取り出し俺に見せてきた。



『18歳おめでとうございます。

早速ですが、婚約者の情報を載せさせていただきます。


南雲梓(なぐもあずさ)1996年6月30日生まれB型』



「……俺の……兄ちゃん……!?」


「翼、最後にワガママ聞いてくれる……?」


「キスしたい、」


「……」


「……だめ?」


「……あ、いや……」


「そうよね……有紗としたいわよね……」

俺は黙って目をつぶった。



その次の瞬間、柔らかいものが口に触れた。

毬紗さんの匂いが広まってくる。


「ありがとう、翼……」



俺は黙ってその場から立ち去った。

部屋の外で待ってた西野さんを抱きしめた。


「翼くん!?」


「好きだよ……西野さん……」

俺が好きなのは、西野有紗なはずなのに……。

知らない間に、毬紗さんにも惹かれていたんだ…。



「あたしも好きだよ……翼くん……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ