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二つの出会い

友達が居ないことで悩んでいる紫苑が頑張ります。 恐らくこの話は料理学校何も関係ないです

アルバイトで疲れた身体に鞭を入れながらなんとか自宅に辿り着く。

駅から少し離れた安アパートの一室。

因みにアルバイトは近所のアルバイトをしている。


紫:(はぁ…今日も疲れたなあ。 明日も学校だ、頑張らなきゃ…!)


コンビニで買ってきたサンドイッチをさっさと頬張り、シャワーを浴びる


紫:(…友達かぁ みんな元気にしてるのかな… こっちでもちゃんと友達作らなきゃ…!)


シャワーを浴びて今日の疲れを洗い流す。

そして部屋の端っこに敷いた布団に潜り目を閉じる。



一瞬の出来事。

目を閉じて気が付けばもう朝。

枕元の時計は午前4:30を指している。

アラームを掛けなくてもこの時間に起きるように脳内時計のタイマーがセットされているようだ。

この時間に起きてすることは散歩。

これを誰かに話すと、きっとおばさん臭いって言われるであろうが毎朝欠かせない日課になってしまった。


紫:ふぁ…あ… 起きなきゃ…


4月になった朝でも空気は少し冷たい。 布団から出るとその冷たい空気が身体の中に入り込んでくる。

洗面所から出るのはお湯ではなく水 触るのも避けたい水を眠たい顔にあてる。

洗剤の柔らかい匂いがする洗い立てのタオルで顔を包む。

寝る前に用意しておいたジャージに着替え家を出る。

いつものランニングコースは家から少し走った所にある川沿いの歩道だ。

当たりは少し薄暗いが走ってる人も何人かいる

黙々と唯前だけを見つめて走る 唯一何も考えられない時間かもしれない。

そんないつもと変わらないランニングの時間だった。

そんな時、不意に後ろから名前を呼ばれた。


?:おーい! 紫苑さーん!


その声は段々と近づいてくる。

私の前まで来ると、その声の主がわかった。


小:はぁ…はぁ… やっぱり紫苑さんだった…!


紫:えっと…? 小海くん…?


小:あ…名前覚えててくれたんだ! よかった!


紫:え、うん でもどうしてここに?


小:僕、体力なくて運動しなくちゃって思って、テレビとかでお年寄りが早朝にランニングしてるのを見てね! やってみようかなって!


紫:そ、そっか それでもこんな時間に走るなんて…びっくり!


小:それは僕も驚いたよ! 前の方走ってる子がいて、後姿が紫苑さんそっくりだったからもしかしてって


紫:でも、それで人間違えてたらどうしてたの? ププッ


小:えっ…それは…考えてなかった!


二人で笑いあう

人見知りだからあまり話せないと思ったけど、特に何も感じないで普通に話すことが出来た。


紫:でも今日から走るんだよね 良かったら一緒に走る?


小:ホント!? 僕ランニングとかしたことないからよくわからなくって…


紫:私と同じコース走れば大丈夫だよ さ、いこ?


小:うん!


小海くんと走り出す。

学校で同じクラスだけど、席も離れてて話した事も数回しかない。

けど彼は何故か私の名前を憶えててくれた。

そのことが何処か嬉しかった。

いつもより充実したランニングだった。


そして、40分程ランニングコースを小海くんと走った


紫:ふぅ… これが何時も私が走ってるコース… 大丈夫だった?


小:うん、なんとか! でもこれを毎日走ってたら体力つきそう!


紫:そっか、よかった …でもあんまり話した事ないのに覚えててくれたんだね


小:そりゃあ覚えてるよ! おんなじクラスの子だし!


紫:うん、ありがと 私こんなに男子と話したの初めてかもしれない


小:そうなの? でも確かに紫苑さんが男子と話すのって見かけないかも


紫:そうだね 私ちょっと人見知り激しくてさ 困っちゃうね


小:でも普通に話せてるね、良かった!


紫:うん、なんだか声掛けられたのが嬉しくって


小:そっか! あ、そろそろ帰らなきゃ!


紫:そうだね、学校もあるし…


小:うん、じゃあ明日からも時間が合ったら一緒に走ろうね!


紫:そうだね じゃあまた学校でね


小:うん、じゃあまた後で!


こうして小海くんと別れる。

なんだかいつもより充実したランニングだった。

クラスの男子と話せるとは正直思ってはいなかった。

女子とは普通に話せるけど、少し苦手な部分があるのかもしれない。

けど、こうして小海くんと話せたのは大きな進歩だと思う。


こうして家に帰り軽くシャワーをしてランニングでかいた汗を流す。

外はもう明るくなっていた。

軽く朝食をとり、学校までの時間は勉強に使う。

そうして学校に行く時間になり家を出る。


通学路はいつも一人で登校している。

周りにはちらほらと同じ学校の生徒も見える。

そんな中、一台の黒塗りの高級車が私の横を通り過ぎていく。

こんな田舎には似つかない車だ。


そして歩いていると、白いハンカチが落ちていた。

拾って前を向くと、前にいる子がハンカチを落としてしまったようだ。

少し急ぎ足でその子に近づく


紫:あ、あの ハンカチ落としましたよ?


?:あっ…ありがとう! …あれ? 紫苑…だよね?


紫:あ…妃奈子ちゃん?


妃:紫苑だよね! 間違ってると思った よかったよかった


紫:私も間違ってるかと思っちゃった。 登校一人なの?


妃:え、うん …あ! 友達いないとかそんなんじゃないからね! 勘違いしないでね!


紫:クスッ そんなこと思ってないから大丈夫…! 良かったら一緒に学校、行かない?


妃:し、仕方ないからいいよ! ほら、行くよ!


紫:ありがと…! うん!


二人で学校までの道を歩く。

妃奈子ちゃんとは何度か話したことはあるけど、親しいって程話した事も無かった。

私と違ってオシャレで、女の私から見ても可愛いなんて思ってしまう。


紫:妃奈子ちゃんてオシャレだよね… 羨ましい


妃:えっ? そんなオシャレって訳でもないと思うんだけど…


紫:ううん、私と違ってオシャレだし可愛い


妃:そ、そう? ありがと…! そう言ってくれたの紫苑が初めて…!


紫:ホント? でもみんな可愛いって思ってるよ絶対


妃:それは何だか恥ずかしい気がするなっ…! でも、紫苑だって可愛いじゃん!


紫:どっこも可愛くないよ…!


突然可愛いと言われたので照れてしまう。


妃:そうやって照れちゃうところとかさ! 紫苑って小動物みたいで可愛いと思うよ!


紫:あ、ありがと…!


妃:そういえば、私あまり紫苑と話した事ってなかったよね…!


紫:そうだね… 他の人ともあまりしゃべってないかな…?


妃:そっか! 拾った時声掛けづらかったでしょ? ありがとね


紫:ううん、妃奈子ちゃんだってわかってなんか安心した…!


妃:そっか! これからも学校でも登校中でも声掛けてよね! 私と紫苑は友達! ね?


紫:っ! うん! ありがと妃奈子ちゃん!


妃:あ、あまりくっつかないでよ! 転んじゃうって!


紫:あ、ごめん…! あまりに嬉しくって…


妃:そんなに嬉しかった? ひょっとして友達居ない?


紫:う…そんなにストレートに聞かれると…


妃:あ…ごめんごめん! でも大丈夫、私が居るから!


紫:うん、ありがと…! なんか安心した


妃:これからも宜しくね、紫苑


紫:こちらこそ…!


妃:あ、そろそろ学校着くよ!


紫:あ、うん…!


学校の校舎が見えてきた。

今日の朝と今日でクラスの子二人と仲良くなることが出来た。

人見知りな私は友達が作るのが苦手だったけど、妃奈子ちゃんも小海くんもいい人そうで安心している。

少し明るくなった気持ちで、妃奈子ちゃんと学校への道を歩いていく。

春の暖かい日差しが、二人を包み込んでいるようだった。

少し持っていき方が強引な部分があるかもしれませんが、許してください

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