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作者: 蓮月ミクロ

 苛々する。あぁ、苛々する。


 べたべたと執拗に構ってくる彼女がムカついたから、口を針と糸で塞いでやった。


 苛々する。本当に苛々する。


 姉貴と不倫する会社の上司のにやけ顔がムカついたから、その赤ら顔を剥ぎ取ってやった。


 苛々する。こいつらも苛々する。


 家の前で騒ぐ暴走族の餓鬼共がムカついたから、バイクに乗れないよう足を切断してやった。


 苛々する。全てが苛々する。


 俺の姿を見るなり悲鳴をあげる奴等にムカついたから、全員声帯に銃弾を打ち込んでやった。



 そして俺は警察に捕まった。



 取り調べの最中もずっと苛々していた。時折我慢できなくなって暴れたら、そのまま刑務所に連行された。


 薄暗い牢屋の中、何度も何度も鉄格子越しに俺は訴え続けた。


 __苛々する。苛々する。


 苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々__


 ふと、牢屋の壁に掛けられた鏡の存在に気付く。


 ひび割れた鏡に映る自分の血に塗れた顔を見て、そこでやっと苛々の原因を知る。



(棘ガ刺サッタママダカラ 苛々スルンダ)

(早ク抜イテ 楽ニナロウ)



 俺は拳で鏡を叩き割り、床に散らばる硝子の破片を拾い上げた。


 そして躊躇無く心臓目掛けて思い切り突き刺す。




 ほぉら、苛々が消ーえた。

 睡眠不足がこの文章を書かせました。

 苛々はお肌の敵ですよね。


 

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