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第一話 水縹学園、virtual部

はじめまして!こんにちわ あるいは こんばんわ!

人生初めての二次創作なので、暖かい目で読んでくださると幸いです。


 ここは水縹学園(みはなだがくえん)。まだ年若い学生たちが学問を学ぶ学園だ。そこに、わたし悠希つづりが入学した。


「うわぁ、とっても広い!」


 学園の中は、とても広い。

廊下も広ければ、教室一つ一つ見てもとても広い。体育館もバスケットコートが四つも入るほど広いが、それだけではない。

なんと別館で弓道場や劇場まであるらしい。

 広すぎて、全部がどこにあるのか把握するのに、とても時間がかかるだろう。


「ん?あんなところで人だかりが……」


 学園内を散策していると、とある教室の入口を塞ぐように人だかりができていた。

 気になって自分も中を覗いてみようとするが、なかなか前に進めない。

 人と人の間を縫って、中が見える場所までなんとかたどり着くことが出来た。


 教室の中に見えたのは、大きなモニター画面だった。

 そこに映し出されていたのは、女の子のキャラクターだ。ピンク色の長い髪を二つに分け、横で結ってある。

 服装は、上にパーカーを着てはいるが、お腹の部分が開いており、少し肌が露出されている形になっている。下は白いヒラヒラとしたショートパンツを履いており、少しヒールが高めのオシャレなサンダルを履いていた。

それでもあまり高くない身長は隠しきれていないようだ。


 とてもかわいい容姿だ。


 画面には、視聴者と思われる者からのコメントも表示されており、たくさんのコメントが流れていた。

 画面の上の方には、『(のどか)みこ』と表記されている。


 可愛らしいその容姿は、ここにいる全員を魅了しているようだった。


『今日も見に来てくれてありがとう!また明日も配信するから、見に来てね♪バイバーイ♪』


 その合図と共に、モニター画面は真っ暗になった。


「みなさん、初めまして。ここはvirtual部です。サポートとしてライバーを支援するのもよし、ライバーとして配信するのもよし。VTuberという夢への第一歩を私たちで支え、育んでいきませんか?ご興味のある方はぜひ、見学に来てください」


 モニターの近くにいた(全然気づかなかった)高身長の女学生が、声を張り上げて言った。

 覗き込んでいた人達が続々と中に入り、興味津々で次々に質問をする。

 先程はだれが、配信していたのかとか、誰でも配信できるのかとか……


 わたしは、それを少し離れた場所で眺めていた。





 下校時刻になり、先程の人だかりが無くなっても、わたしはそこから動こうとしなかった。


 何を隠そう、この悠希つづりはvirtual部に所属したい為に、入学したも同然なのだ。

偏差値の高いこの学園に、わざわざ遠くから入学してきたのはその為だ。


 とはいえ、あの人だかりの中、入部希望です!と大きな声で言う勇気はなかった。だから、人がいなくなるのを待っていたのだ。


「もう下校の時間ですよ」


 最後の一人になった時、高身長な女学生にそう声をかけられた。


 よし、今が言うチャンスだ!


「入部させて下さい!」


 瞬間、とても恥ずかしくなってしまった。

 他にも、色々言いようはあったと思う。ただ、virtual部に入部したいという気持ちが先行してしまい、それしか言えなかった。


 突然、奥の方からなにやら音が鳴り、扉が開いた。

 どうやらこの教室は二分されているらしい。

奥の部屋に何があるのかここからでは見えなかったが、中から出てきたのは一人の女学生だった。


 ツインテールが可愛らしい。

「すごい大きな声が聞こえたよ?」


 その声は、先程のモニターで聞いた声に似ていた。いや、まさか……?


「すいません……その……」

「入部希望のようです。ですが今日は……」

「え!入部希望!?」


 先程の自分の声に負けないくらい、大きな声だった。

「えと……はい!」

「やったぁ!」

 そして、わたしの手を取り

「わたしは、閑みこです!学園の二年だよ。これからよろしくね♪」

 と言いながら、手を上下にぶんぶんと降っている。

「あ、わたしは悠希つづりと言います。一年です。よろしくお願いします」


 オーラに圧倒され、萎縮しながらもなんとかそれだけは伝えることが出来た。

「あーもうとりあえず、今日は下校の時間です。早く寮に行かないと、寮監に怒られますよ。」

「はーい」


 閑みこは、渋々手を離し教室の隅にあるロッカーに荷物を取りに行った。

「ほら、あなたも。詳しい話はまた明日しましょう」

「わかりました。それでは、失礼します」


 これ以上長居すると、本気で怒られそう。軽くお辞儀をし、教室を後にした。


 わたしの動悸は収まる気配がない。


 念願のvirtual部に入部できたことがとても喜ばしく、心嬉しくなった。いつになく、落ち着かない。


「明日から楽しみだなぁ♪」


 寮への道中、これから起こるだろう物語に心が弾んだ。


読んでくださりありがとうございます!

これからも続編とオリジナル作品の方も手がけていきますのでどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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