安心してよいんじゃ
ゴシゴシ
「それにしても其方はかたいの~、もう少し柔らかくなってもよいではないか、これから一緒に暮らすんじゃから」
「え?一緒に暮らす?ここに住むんですか?」
「当たり前じゃろ、これから其方の世話をするんじゃからな!それとも外で寝ろと?」
「そんな事しませんよ…あのどうして天使様は俺のことをこんなに良くしてくれるんですか?」
「夢の中で言ったじゃろ、其方を幸せにしてやりたいからじゃ」
「でもなんで今なんですか、今までなにもなかった、楽しい幼少期も、明るい青春も、なにもなかったのになんで今更!もしかしたらこれも罰ゲームとかでやってるんじゃないかなって」ギュッ
「シー、もう喋るでない、我は本当に其方を救いに来たのじゃ、我も悪かった、楽しい若い時間を無駄にしてしまって、だがもう安心してよいんじゃ、これから先は嫌なことを辛いこともない、今までの苦労が今花咲いたと思えばよい、だから今は、思う存分泣いて良いのじゃ」
「…はい」
「よーし、それじゃあ寝るとするかの」
「あ、じゃあ僕はソファで寝るのでベッド使ってください」
「なにをいっておるんじゃ、其方を幸せにするために来たのに我がベッドを使ったら踏んだり蹴ったりじゃろ」
(天使をソファに寝かせるとか無理ゲー過ぎるだろバチが当たるわ!ていうかまずこんな所に住んでるのがヤバい!天使様に失礼すぎる!マジでバチが当たる!)
「いえ本当に大丈夫です僕ソファでも寝れるタイプなんで本当にベッド使って貰って」
「往生際が悪いのぉ、かくなる上は、トリャ!」
「うわっ!」
「二人で寝れば問題あるまい」
(死ぬーーーー俺死ぬーー、え?なんで?なんで俺天使と一緒に寝てんの?)
「ほれ、電気消すぞ」
「嫌あの俺本当にソファで」
「うるさいのぉ、寝るって言ったら寝るの!」
「は、はい」