王女、やはり怒る
「パンパカパーン!!女神の指令達成おめでキャー!!……あらー?いつもみたいに叩いてこないのかしらー」
「ぐふふふふ。聞きたい?」
「はわわぁ……千里眼を使わなくてもわかるわー。遠慮「聞いて!!」はわわぁ!!」
「ジェイズったら毎日寝る前にキスして抱き締めてくれるのよ!!甘々な結婚生活よね!!」
「うーん?結婚してないわよね?」
「結婚してるといっても過言じゃないわね!!」
「はわわぁ……またリーナの悪癖が始まったわー」
「はわわぁ……もう放っておこうかしらー」
むふふ。ジェイズは旦那様。私はジェイズのお嫁さん。
「そうだ!!国に戻ったらジェイズが王家に婿入りしないといけないし今だけ私がジェイズに嫁入りして夢のリーナ・レビエアになるのはどうかしら!!」
「はわわぁ……もう放っておいてくす玉割っちゃおうかしらーどうかしらトラコー」
「良いと思うわーやっちゃいましょー」
「そうよねー私だっていつまでも泣き虫女神じゃないものねー。女神だって成長するものー。じゃあー話をスルーしてくす玉を割るわねー一斉のせ」
パーン!!ドサッ!!
「はにゃん⁉な、何⁉」
急に頭の上から大きい破裂音がしたかと思ったら紙テープが大量に降ってきた。ヒラヒラなんてものじゃない。ドサッだ。
「な、泣き虫女神……!!トラコちゃん!!何よこれ、嫌がらせ⁉」
「はわわぁ……おかしいわねー喜ぶと思ったのにー」
「はわわぁ……ほんとねー」
顔を見合わせて不思議がる2人に向かってくす玉から落ちて膝下まで積まれた紙吹雪を掴んで投げつける。
「多すぎなのよ!!こういうのはヒラヒラーって舞い散る程度に入れるものなの!!」
「はわわぁ……怒られたーわーん」
「はわわぁ……メアリーナー泣かないでー」
「まったくもう……」
というわけで今日は2つ目の指令を達成したから呼ばれたらしい。くす玉に書かれた指令達成おめでとうを見ながらため息をつく。
「あのーリーナーあれについては怒ってないの……?」
「あれ?」
「はわわぁ……ジェイズのー」
「ああ、怒ってないわよ」
ジェイズが私が死んで自分が死ぬ場面を何百回も体感したことを言っているみたい。
「この前も怒ってないって言ったじゃない。ジェイズが決めたことだもの。私はジェイズの決めたことを否定しないわよ」
「ジェイズが決めたお願いを何回も忘れてるくせにー……」
「え?何か言った?」
よく聞こえなくて聞き返すけど泣き虫女神は頭をぶんぶん振って何でもないと言う。
「それなら良いのー」
「それにニュージェイズは可愛いのよ。何故か人前でキスしたりは恥ずかしがるんだけど2人きりになると私にべったりなの!!むふふ」
「良かったわねぇー……じゃあ総評を始めますー!!」
「えー⁉ぶったぎられた!!泣き虫女神のくせに!!」
「私の左腕になってくれたあなたのよく知ってる子がしっかりしてるのー。メアリーもしっかりしてるんだけどその子は飴と鞭なのよねー。千里眼はあるけど全部見てるわけじゃないしよく見てもよくわからないこことは別の世界のことをねー調べて教えてやらせてくれるのよー。このくす玉もー」
「……お母様ったら、くす玉するなら中身まで監修してくれれば良いのに」
「でも遊べるのはお仕事してからだってー鞭が厳しいー」
「それ絶対私にしてるより泣き虫女神の方が甘いから」
「そうかしらー。でもとても良い子よー」
死んだ母親がどうしているかわかるなんて普通じゃあり得ないわよね。泣き虫女神の上位神が決めた理によって私は会うことができないけど。
「あーそれでねー、その子に時計を渡されてね、この時間までにここまで話してーって、そうしないと遊ぶ時間はありませんって言われてるのよー」
さすがお母様……女神を教育してる。相変わらず教育熱心……。
「だから早く総評しないといけないのよー」
「あーはいはい。今回はどうせ普通でしょ。みんなが自分でいろいろやってたし私ほとんど何もしてないもの」
ブッブーピンポンピンポーン
「あ、間違えちゃったわー」
ブッブー
「これでよしー」
日本で売られてるピンポンとブッブーの音が鳴るブザーを押してる泣き虫女神。
「というわけでー総評を始めますー」




