王女、香水の効果に喜ぶ
「必要なのはそう!!自分だけの魅力をより魅力的にすること!!」
「ないものを求めても仕方ないわ!!ないものはない!!」
「そうよ!!色気がなくても別の方法で勝負よ!!」
「はい先生!!」
いつの間にかお姉さん良い魔女によるモテ講座が始まっていた。
「でも先生……」
「なに!?」
「やっぱり胸はほしいです」
「いつかできる!!待ってなさい。今胸を育てる大豆って食材を仕入れてるところなのよ」
「え!!」
「どこかの国ではその食材のお陰で国の大半の女性が胸がでかいんですって」
「でも遠い国で国交もないから仕入れに時間がかかるのよ」
ふふふ、ここでまた大豆の話を聞くことになるとは。でも大豆はバストアップに効果的って聞いたことがあったわ。
「でも今はないから他のことで勝負よ」
「イエスボス!!」
「まずはあれね。石鹸の香り!!」
「石鹸の香りの香水よ!!」
「おお!!」
良い魔女がポーチを取り出してさらにその中から大きな鍋を取り出した。
「小さいものから大きいものまで収納できる異空間ポーチよ」
「すごい!!」
「で、これで錬金術を使うのよ。見てなさいね」
そう言って鍋の中に石鹸を投入してかき混ぜるとピカッと光った。
「はい、完成よ」
良い魔女は瓶に鍋の中身、液体を入れると私に手渡す。
「わあ!!ありがとうございます!!」
早速手首に振りかけてみるとふんわり石鹸の良い香りを感じた。ジェイズがすごく嬉しそうでこれが正解だと思って良い魔女に感謝する。
「こちらこそ良いアイディアをもらったわ!!」
「これは妖精推奨の石鹸香水として売り出すわ!!」
「妖精……?」
「あなたよ!!妖精みたいに可愛らしいもの!!」
「あらまあ!!ふふふ、ジェイズ、聞いた?」
「はい。妖精です」
まあ人間だけどね。あ、でもそういう設定なんだった。
「カヤにもあげるわ。これで想い人の心を鷲掴みよ」
「えっと、はい、ありがとうございますお姉様」
「想い人!?王子?側近?護衛?」
カヤの想い人!!王子かしら?攻略対象者の側近と護衛候補、ヒロインの昔馴染みのどれかしら?
「は、はい?違いますけど……」
「昔馴染み!?」
「いえ、学園で料理人をしている方ですけど」
「誰!?」
という話をした私は魔女の会合から屋敷に戻ってジェイズと話す。
「今回私なにもしてないのに未来視と違いまくりだわ。私のせいじゃなくリオネルのせいだわ。どうしようかしら」
「リーナ様、新しい未来視は見えないのでしょうか」
「そうねぇ」
乙女ゲームの設定頼りだもの。ここは女神を脅して意図的に未来視が見えるようにしようかしら、と思っていたら頭に映像が浮かんだ。
見たことのない男の人がカヤの前で土下座をしている姿だ。この国は土下座が好きなのかしら。
とりあえず未来視は見れた。まずこの見たことのない男の正体を探るために学園へ行こう……と思ったけどジェイズに反対され未来視で見た男の顔を紙に描いてヘンリに学園で探してもらうことにした。




