信・仰
深く考えないで読んでくれよな!
古代より親しまれる属性とは何か
属性。火、水、風、土、金属、その他。そういうことじゃない
『属性』、それは世界。『属性』それは人生
属性を制すものは世界を制す。属性を極めしものは、人生を極める
小僧の妄言? 言ってろ。やがて分かる
「世界を支配するのは……! 赤髪ツインテールだ!!!!」
「うわぁぁぁぁ!!! 二番煎じだぁぁぁぁぁ!!!!!!」
知ってるわい!!!!!!
私の前に、とても偉大なお方が世界ツインテール理論を踏襲した聖書を出されている
ぜひ読んでくれ。世界が変わって見えるぞ
「だが、つまりそれは原典があるということだ。そして、ジャンルとは作られるものだ。良いじゃないか『ジャンル:ツインテール』ここから俺たちの戦いは始まるんだ」
止まらない欲望、増え続ける貧困と格差。そのすべては俺たちが分かりあうことで解消できる
多分。知らんけど
故に俺は、この世界ツインテール論を解釈することによって、世界に安寧と平穏をもたらすことさえ可能だと信じている!
ジーク・ツイン! ジーク・ツイン!
「いいや、お前は間違っている!」
「なっ、お前は!」
突如として俺の思考に割り込んできた男!
さっきから二番煎じだのなんだのと、茶々を入れてくるこの野郎が!
無駄にイケてるフェイス、無駄に爽やかな声、しかしてその実態は……!!
「俺は、花の高校生活を同人漁りで亡き者へと変える者。またの名を、敷島 康太! 時空お姉さま理論の使途にして、貴様の世界を否定する者!!!」
くっ、中学のころからの付き合いとはいえ、異教に染まってしまえば、俺とおまえは、戦うしかないのか……っ!
「俺の信仰属性は『お姉さま』! 『お姉ちゃん』でも、『姉貴』でもない。清楚で、だがそこはかとなく淫靡で、大人の危ない魅力の中に垣間見える僅かな少女性が俺たちを狂わせる魔性!! 」
なっ、なんという覚悟だ……っ。ここが教室のど真ん中だということも忘れて、信仰告白だなんて……っ
俺だって……っ、俺だってなぁ!
「遊びでやってんじゃないんだよぉ!!!」
制服の裾、隠していた魔導書を天に掲げ、俺の信仰を解き放つ!
──パラパラパラ……ッ!
素晴らしい! 無意味にパラパラする辞書みたいな本。如何にも魔導書ってなもんだ!
「ふんっ、良いだろう! 貴様の信仰、我が信仰にて打ち破って見せよう……!」
「『理想顕現』!!!!!!」
カッ──!!
俺の魔導書の一ページが、ピンっと鋭く天を向く!
そのページが光り輝いて、教室全体を包み込んだ!
「きゃぁっ!?」
「なんだ…!?」
「お前ら何してんだ!?」
ありがとう! ありがとう! とても的確な野次をありがとうございます!!
俺、頑張るよ! 正直巻き込んで申し訳ねぇけど! 俺の理想のためだから、止む無しだよねぇぇぇ!!!!
天井を貫け俺の信仰!
この輝きが! 俺の全てだぁぁぁぁ!!!
更新は不定期に…
気晴らしだからしょうがないね