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第4目標 安定した生活を目指す

「おはよう」


「おふぁようごじゃいます」


朝。目覚めると、目の前には同じく起きたばかりのキャサリーちゃんが。

僕は挨拶の後、すぐにその唇を塞ぐ。


「んっ//」


恥ずかしそうだけど、しっかりと応えてくれる。

すでに2人で暮らし始めてから数日が経過。最初の頃は恥ずかしがって何にもキャサリーちゃんはできなかったけど、最近は色々と出来るようになってきた。僕に一方的にやられる方が恥ずかしいことになるって分かってきたみたいだからね。


「じゃあ、収穫するからいつものよろしく」


「はい」


朝のイチャイチャが終わったら朝食作り。ここでキャサリーちゃんの力が有効活用されるよ。

色々と試してみたんだけど、キャサリーちゃんの回復魔法には恐ろしいほど効果がある。どれくらいかって言うと、野菜の切れ端を地面に置いて魔法をかけたら、数秒でその野菜が増えるくらい。季節感を無視した者でも自由にはやすことが出来て、凄い便利だよ。しかも、収穫するごとに魔法をかけるといくつでも実が収穫できるという壊れ具合。


「……回復魔法って何なんだろうね」


「……さぁ?」


こんな方法は異世界でもなかったらしい。というか、キャサリーちゃんのレベルで回復魔法が普通は使えないから、こんな方法は考えもしないんだってさ。死んでさえいなければ治せるらしいから、重宝されるのは理解できるけど。

でも、とりあえずこれがあれば食費はかなり抑えられる。流石に肉までは再生できなかったけど、野菜も最近高いからね。1人分の食費の半分くらいに抑えられてるんじゃないかな?

あっ。あと、キャサリーちゃんの金貨は半分だけ売ったよ。それだけでギリギリ今月分の必要なお金は払えたから、少しだけ余裕があるね。だから、今は少しゆとりを持ってバイトを探せてる。高いバイトがあったら良いんだけど、流石に1月で10万以上稼げそうなバイトは少ないね。


「……はい。そのままです。後は集中して詠唱すれば」


「『ヒール』」


「成功ですね。おめでとうございます!」


「ありがとぉ~。やっと成功したぁ~」


朝食を食べ終わった僕たちは、リビングでちょっとした魔法の練習をしていた。僕たちはって言っても、僕がキャサリーちゃんに教わっているだけなんだけどね。

色々と教えてもらって、魔力を感じたり操ったりするのは上手くなった。そして今、やっと魔法を初めて成功させたよ。とはいっても、何かに使うつもりもないけどね。ただ緊急時に使えたら良いなと思っただけ。


「もう少し練習したら、もっと回復力と回復速度は上がると思いますよ」


「分かった。頑張ってみる」


なんて会話をしつつ、練習を続ける。それからお昼を作って食べて、午後は町の方に出た。

バイトを探したいからね。色々と出ている求人広告とかを見ながら歩いていると、


「……ん?」


不思議な者を感じた。普段は絶対に感じないようなもの。

それは、強い魔力。僕はキャサリーちゃんに教えてもらったから感じられてるけど、道行く人は気付いていなさそうだね。でも、この世界で強い魔力を感じるのは不思議。

ちょっと見に行ってみようかなと考えて、魔力を感じる方に足を運んでみる。

かなり入り組んだ路地の中に発生源はいて、しかも僕が近づくごとに離れて言っているように感じる。まるで避けられてるみたいだね。ただ、この避け方は僕を避けてるんじゃなくて、人を全般的に避けてるんじゃないかな?

そうして僕たちの追跡と闘争が始まる。数時間かかるかと考えてたけど、予想外なことに数分で発生源は動きを止めて、


「…………」


行ってみると、女の子が倒れていた。感情の困ってない目で僕を見ている。

その頭には角が生えていて、背中には翼が。コスプレかな?と思うような見た目だね。でも、凄い美人だよ。

そんな彼女に僕は笑顔で、


「ねぇ、君。僕とお茶しない?」



「ナンパしたら聖女を拾うことになりました ~異世界から来た美少女と一緒に楽な暮らしを目指す~」  ()

この作品は一旦ここで終了です!

この作品の他にも同じような短さの作品を投稿しているので、作者のページから「長編化予備群」のシリーズを覗いて頂ければ!!

人気があった作品は長編化します。勿論この作品も……チラチラッ(ブックマークや☆をつけて頂ければ、続きが書かれるかも……



この作品が今回投稿する最後の作品でした。すでに10作品以上投稿されているので是非是非覗いて頂ければ!

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