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ドッペルゲンガー 五

ドッペルゲンガー編、怒涛と愛と感動の完結!

 しかも今回は特別編で、ハッピーエンドと

  鷹斗から見たバッドエンド

   の二編でお送りします!

    どちらを読むのかは、あなたしだい。

     それとも、二つとも読んじゃう?

      どちらにしても自信を持って言います。

       これまでの中で上位に入ります! 

        自分でも吃驚するほどです!

         とりあえず、これにて、

          ドッペルゲンガー編

           誰がなんと言おうと完結!

            長い間更新しなかったり、

             やろうと思って挫折

              そんなこんなで

               とうとう

                ドッペルゲンガー

                 の地上侵略

                  終わりました                   ご愛読                      大感謝!

                     有難う                      ござ                       い                      まし                     たぁ!

ドッペルゲンガー 五 完結編


皇帝は剣の刃の向きを僕の額に定めた。

「そこで倒れなかった自分の愚かさを、恨むがいいぃぃぃいいぃぃぃぃぃ!皇帝一文字覇!」

僕はちの少なさで右によろけた。

皇帝の突きは、左に向かった。

「ほう、運よく避けたか。では、これで殺してやる。皇帝竜巻剣!」

剣を持つ手首ごと回転させて、一歩一歩近づいてくる。

「貴様のような下種雑魚が、この皇帝の帝国に足を踏みいえれたのが間違いなのだよ。さあその間違い、命一つで無効にしてやる、感謝しろよ。」

皇帝は高く飛び上がった。

僕は目をつぶるしかなかった。






「絶対に、戻ってきてね。鷹斗。待ってるから。帰ってこなかったら、部屋、入っちゃうからね。」

郁が、話した事がフラッシュバックしてくる。

そうだ。生きて戻らなきゃ。そして、部屋に入られないようにしなきゃ。机の引き出しにあるものを処分しよう。郁の写真、全部捨てよう。それから言うんだ。郁に。






僕は剣を飛び上がった皇帝のほうにただ、向けた。

皇帝は馬鹿にしたように高速に飛び込んでくる。

後壱メートル




「皇帝、地上は返してもらうっ!」

剣を、皇帝の剣の方向とは逆に振った。

そして、波打つように。

皇帝の剣をはじくように。




カラ・・・・・ァァァァァァン・・・・・!




床に、僕の血がついた剣が落ちた。

そして、僕は剣が重くて床に落とした。

皇帝が刺さった剣が重くて。ピクリとも動かない皇帝が刺さっている剣が重くて。





「勝った・・・・。」

その場に女々しく座り込んだ。


「そうだ。機械を止めに行かなくちゃ。」



僕は走って機械室へといった。






機械室は、釦一つで機械が止められるようになっていた。

けれどその前に人間ドッペルゲンガーがいた。

僕はその人を倒せなかった。

これも皇帝が後々のことを考えてせっちしたのだと思う。

そこにいた二人組みの人間ドッペルゲンガーは僕の両親だったからだ。

「犯罪者、鷹斗これより、抹殺に移行する。」

僕の父親と同じ人は、その体で、その口で、その声で、僕一人に対して、殺すといった。

デイパックの道具ももう、何も入っていない。鉄の棒は皇帝にどこかにいつの間にか投げられたからだ。

何かないかとデイパックをあさっていると、道具が見つかると同時に、父親は、電撃棒で襲い掛かってきた。

「犯罪者、抹殺!」

母親も、電撃棒を持って襲い掛かってきた。

「御免なさい!」

関係ないと知っているのに体が勝手に七十度ぐらいに頭を下げる。

そして、二人の頭めがけて、僕のおじいさんのドッペルゲンガーからもらった棒を思いっきりたたきつけた。


二人のドッペルゲンガーは動かなくなった。もう用済みだと思ったその棒で、釦を強くプッスする。


ガガガガガブンコォゥという音を出して機械は壊れた。



僕は生き残り、ドッペルゲンガーは消えて、ついこの間までの世界になった。

もう一度、郁に会えるんだ。








ハッピーエンドヴァージョン【鷹斗から見たらバッドエンドがいい人下の方へと進み下さい】


皇帝の部屋にあった救急セットで止血したりした僕は、開放された地上へと、一人出て行った。

庭には郁が心配そうに立っていた。

「鷹斗。大丈夫だったの!」

郁が思いっきり走って俺の胸に激突して呼吸を一瞬どころか三瞬ぐらいとめてそして、郁はつぶやいた

「もう、帰ってこないかと思った・・・・。」

やっと息が出来るようななった僕は、郁が小刻みに震えているのを知った。

「郁・・・・・・。」

そして、泣いているんだろうと思った郁は僕の顔を見て叫んだ。

「馬鹿鷹斗!何で机の中に私の写真ばっか入ってんのよ!あんた変態なわけ?このストーカー!」

郁はそういって赤面した顔で僕をにらんだ。何だよ、泣いてるんじゃないのかよ!

んん?ちょっと待てよ、それに気が付いているってことは・・・・。

「って、勝手に部屋入室してしかも、・・・・・・・見たのか?帰ってくるんだから見るなって行ったのにー?」

「そんなこといわれたら普通見たくなるわよ!だって、女の子ですもの!」

「その有名な台詞関係ないだろう?それに、何歳だよお前!それより勝手に部屋入って、机の中まで見て・・・。・・・!まさか・・・・。」

「そうよ、見たわよ!あんたのベッドの上に置かれた汚いパンツ、あんた毎日風呂はいってんの?」

「仕方ないだろう?あの時はあんなんだったんだし!」

「関係ないわよ!この不潔男子!汚すぎるわ!」

汚いだの何なの罵られて言い返せなくなって、赤い顔になった僕の顔を郁が、顔で隠してくれた。

『郁・・・・・・。』




それから?僕と郁は、今日も、一緒に登校してるよ。


               THE・END








鷹斗から見たらバッドエンドヴァージョン【ハッピーエンド所望はもう少し上ですよ!】







俺は、もう郁に会えるんだと思っていて、後ろもろくに見ないで、洞窟を抜けた。

「まてぇぇぇぇ・・逃がさない。鷹斗。お前は俺とこの地下帝国レヴェリアとともに土葬されるんだよ。皇帝の命令だあああぁぁっぁぁっぁ!」

皇帝は、レヴェリアごと、僕を殺す気だ。

僕はもがいて、皇帝の手につかまれたズボンを全部脱ごうとした。けれども、皇帝の手は、爪は、肉に突き刺さっていた。

「っ・・・・・・!」




「はふふふふふ・・・ぼっかーン・・・・。」




その音に気が付いた郁が、洞窟を見に来た。

地下帝国レヴェリアへと、服もろくに着ていない僕が落ちていくその一瞬を。

郁は、赤面しながらも名前を呼んでくれた。

けれど、もうそれは、口の動きだけでしか、わからない。

耳元で、皇帝は言う。

「大丈夫だ。この爆弾は、お前が愛する地上は壊さない。機械も。次に生まれる俺が、もう一度この地上を、あの青い空輝く地上を手にするためニッ!」

そして、落ちてきた石で、皇帝は地下帝国レヴェリアの人柱となった。

もちろん僕も例外ではなかった。

脚が、石でつぶされる。

腕が、石でつぶされる。

腹が、石でつぶされる。

頭が、石でつぶされる。


そして、鷹斗という少年はつぶされた。

郁。好きだったんだよ、お前の事。

地上へ出たら、俺はお前に告白しようと思ってたのにな。後、もう少しだったのに・・・な。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・数日後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


郁は鷹斗がいなくなった洞窟の場所で座っていた。

鷹斗の部屋からは、沢山の郁の写真が出てきた。

これは立派なストーカー行為だと、郁は思った。

けれど、これも、女性免疫の無い鷹斗らしいと、苦笑いする事しかできなかった。

鷹とが守った地上は、今も、きれいで、空にはいく羽もの鳥が飛んでいる。

郁は鷹斗に向かって一言、投げかけた。

「ねえ、私に告白する勇気は、無いの?皇帝にだって、勝ったじゃない。それとも、皇帝より私のほうが、強すぎるって言う事?」

答えの返ってこない穴だった土を見つめながら、郁は、目をそらし、大声で泣いた。

そのとき、ふと、鷹斗が肩に手を置いてくれたような、そんな気がした。


「鷹斗、部屋、はいちゃったわよ。」

郁はやっと、それだけを言った。


次は次回予告です。

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