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理想狂  作者: 玄米 遊
1/2

異世界転移に巻き込まれました。

世間一般人方々からみて、色々な意味でちょっとオカシイ子の 玄米 狂は今生活している世界に退屈を感じていた。ある日、バイトに向かおうとして、いつも通り準備を済ませた後、

「それじゃあ、異世界(職場)行ってきまーす!」という軽いノリで本当に異世界へと転移してしまう!

玄米 狂は一体どんな異世界ライフを送って生活するのか!


一応更新は3日~5日感覚になる予定です。

出来るだけ早く上げられるよう努力するので、よろしくお願いします!


「この世界は退屈で満ちている(キリッ)」


16歳童貞の俺が唐突に呟いた言葉である。俺の名前は玄米狂くろごめきょうとある工業高校の生徒だ。異世界転移とか輪廻転生とかに憧れているちょっとイタイ子だったりする。


「異世界転移した~い。可愛いモン娘やどっかの国の王女様とかと結婚してずっと生活したい~」


...何故か今現在進行形で色々な思い(嫌悪、侮蔑、その他もろもろ)がプロ野球選手顔負けのストレートで俺に向かってきてるような気がする...別に俺は傷つかないよ?だってもう手遅れだからね!


そこは開き直ってはいけないのでは?という幻聴が聞こえたような気がした。まぁ、気にしないけどね。


「おっと、そういや今日シフト入ってたっけ」


一人で黒歴史を生産した後、バイトの準備をする。ちなみに職場は近くのコンビニでレジを担当してる。おかげで会話がしっかり出来るようになったり、近所の知り合いと仲良くなったりするので一石二鳥だ。

お金も稼げるし万々歳!

そんなかんじで本人以外どうでもいいことを一人寂しく考えていると重大なことを思い出す。


「そういえば、今何時だろ?」


えーと、あれ?時計が止まってる。電池切れたのかな?...ま、いっか!

気を取り直していきますか!どうせ2、3分で着くだろうし。

5分後...

大体の準備はできたのでぼちぼち出発しますか。後携帯の時計も何故か機能してなかった。

かなり長い間使っていたので買い替えてみよう。今までありがとうiPlone5!


「それじゃ異世界(職場)へいってきま~す!」


俺にとってはいつものあいさつをしていつも通りバイト先へ向かう。

玄関の扉を開けると色々な思い出がある見慣れた庭...ではなく宇宙っぽい場所に出た。おもわず俺は呟く。


「...なぁ、みんな。君たちはコスモを感じたことはあるか?」


俺はどうやら狂ったっぽい。しかもかなりリアルな幻覚を見るレベルで。一度まわりを見渡してみる。

...うん。超キレイ。そして超広い。俺が(自分の幻覚?の)宇宙っぽい場所を見渡していると背後から声が聞こえてきた。その声が女性の声だと分かるとゆっくりと振り返る。


「ようこそ、いらっしゃいました。玄米 狂さん。私のことは女神と呼んでくださいね」


わーお。超美人じゃん。女神様はやっぱり金髪美女でした!プロポーションも...あ、女神様から殺気っぽいのが伝わってくる。うん、超コワイ。これ以上はノーコメントで。


「...っと、そういえばなんで女神様は俺の名前知ってるんですか?」


さっきから疑問に思ってたので聞いてみる。

女神は俺の質問にゆっくりとした口調で答える。


「すみません、その質問には答えられません。ルールを破ってしまうことになるので。ルールを破らない程度の質問ならできる限りお答えします」


女神は残念そうな表情で答えた。いや大丈夫ですよ?ただ気になっただけなのでそんなに落ち込まないでくださいね?こっちが罪悪感を感じちゃうし。


「じゃあ、女神様に3つだけ質問してもいいでしょうか?」


「はい。できる限りお答えしますよ。あともっと砕けた感じで話してもいいですよ。私も話すのは久しぶりですし質問に答えるくらいしかできないので」


「それじゃあお言葉に甘えて。まず一つ目、何故俺はここにいるんですか?」


「それは俗に言う異世界転移ですね。狂さんはその異世界転移に巻き込まれてしまったようです...本当、迷惑ばかりかけてすみません。狂さんもいろいろ苦労なさっていますね」


どうしよう。異世界転移に巻き込まれたことは分かったけどそれ以上に女神に同情されたのは予想外だ...

というか女神に同情されるってヤバくね?どんだけ運悪いんだよ俺...自分で言ってて悲しくなってきたので気持ちを切り替えて会話に戻る。


「俺が異世界転移に巻き込まれたってことは、他にも転移者が来ているんですか?」


「転移者は狂さんだけです。ただ、巻き込まれたという表現で間違いはないですよ」


...転生者は俺だけ?それじゃあ少なくとも他の人はいないのか?...とりあえず情報確認。


「わかりました。とりあえず、俺は異世界転移に巻き込まれたが、転移したのは俺だけと考えればいいですか?」


「はい。それで問題ありませんよ」


ふむ。てことは何故俺だけ転移したのか気になるな。巻き込まれたのに転移者は俺一人ってのも変だし。

なんか引っかかるけど...ま、続きはまた今度でいいや。


「じゃあ次の質問。異世界の大まかなルールやどんな世界なのか教えてくれますか?」


「それぐらいなら大丈夫ですよ」


その後俺は女神に異世界の大まかなシステムや世界の状態を教えてもらった。

まず、異世界の名前は「インフィエフ」というらしい。そしてインフィエフでは現在大きく分けて二つの種族に分かれて絶賛戦争中である。まさに「ザ・テンプレ」な世界ということで俺は早くもワクワクしている...女神の前で10分走り続けるくらいに。


ちなみに、さっき言った二つの種族とは俺と同じ人間族、そしてゲームお馴染みの魔族、それとは他に戦争に介入していない亜人族や、すべての種族からも害悪とされている魔物種などがいる。

魔族と魔物種はゲームとかでも密接な関係にあることが多いけど、この世界では、魔族にとっても魔物種は邪魔な存在らしい。魔物種は自然に大気中の魔力で成長して生まれるんだと。そりゃ、魔族が一番魔力の多い環境にいるらしいからポンポン出てくる魔物たちは邪魔だよね。

一方、亜人族は人間族と比較的平和な関係だがやはり奴隷も存在しているそうだ。

ま、結局のところ戦争でうまく均衡を保っている状態だと表現するのが一番しっくりくるかな。


後、この世界の基本的なシステムとしてレベルやステータスが存在する。

女神に試しに今のステータスを見てもらい、その結果をモニターっぽい物に映してもらった。

そしてこれが今の俺のステータスである。


名前:玄米 狂 16歳

種族:人間族

称号:異界の住人、狂った歯車


筋力10  知力10

敏捷10  精神力25

体力10  魔力10

耐性15  


スキル:言語翻訳、サーチ


...なんだよ狂った歯車って。何故自分のステータスなのにこんな恥ずかしくなんの?

たしかに狂ってる自覚はあるけどさ、称号にしなくてもいいじゃん...恥ずかしくなってきたから次行こう!

ステータスについて女神に聞いてみると、そこらの一般人と同じようなステータスらしい...ん?いや別にチートとか期待してませんよ?

別に一般人と変わらないって言われて落ち込んでたりしないよ?だってチートなんて無いだろうな~って

思ってたし。


「一応大まかなシステムや世界の情報についてはお話しましたが何か問題はありましたか?」


「いえ、しっかり確認したので大丈夫ですよ」


女神は俺の返事を聞いて少しほっとしたようだ。

俺からすると本当にありがたい情報だからそんなに気にしなくていいのに。

っと、そろそろ一番大事なことを聞こうかね。


「これで最後の質問です。女神様のスリーサイz...いやなんでもないです。はい。えと、単刀直入に言うと

女神様からチートっぽい能力はもらえたりしますか?」


...え?いや、俺チートいらないって一言も言ってないよ?なかったらもらえばいいじゃん。

だって、異世界チートってワクワクするじゃん。そのためなら俺焼き土下座してもいいよ?


女神は少し考えた後、一つだけランダムにもらえるという条件なら大丈夫だといった。

俺もそれで全然かまわない。むしろどんなチートがもらえるのかワクワクしていた。

もちろん女神の前で30分走り続けることも忘れない。


俺が落ち着いた後、女神がそろそろ転移がはじまる時だと教えてくれた。


「そろそろ出発ですね...狂さん、今回は本当にご迷惑をおかけしました。異世界ではいい人生を送れるように祈っています」


「いえいえこちらこそ短い間ですが本当にありがとうございました!女神様もどうかお元気で!」


俺たちが軽く挨拶をした後、タイミングを計ったかのように地面に魔法陣が浮かび上がってくる。

始めてみる魔法に少し興奮し、同時に視界が白く塗りつぶされていく...

そして俺は未だ興奮している自分の気持ちを実感しながら異世界へと旅立つのであった。

まだまだ未熟ですが、それでもおkという方は今後ともよろしくお願いします!

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