表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

カラメル

作者: 颯樹

手を繋ぎたい、の一言が言えない経験はありませんか?

甘酸っぱい雰囲気を感じていただけると幸いです。

「…それで、圭吾のヤツ顔真っ赤にしてさ。お前にも見せたかったよ、あの圭吾の顔!あ、その後な……」


夕暮れ、貴方と並んで歩く道。

今日の出来事を面白おかしく話してくれる貴方の隣で、私はドキドキしながらタイミングを計っている。


『手を繋いでいいですか?』


たった10文字、されど10文字。

貴方に伝えたくて…伝えられなくて…もどかしい気持ちを抱えている。



「…あ!やっべ、もうこんな時間だ!電車に間に合わねぇ!侑、走るぞ!」



私が伝えられなかった10文字を軽々と飛び越えて、私の右手を掴んで走り出す貴方。


指と指を絡めた恋人繋ぎで。


ねぇ、先輩。

先輩も、手を繋ぎたいと思ってくれてましたか?

耳が赤いのは、夕日のせいじゃないと思っていいですか?

走らないと電車に間に合わないようにしたのは、ワザとだと思っていいですか?



ねぇ、先輩。

貴方が、好きです。


明日は指を絡めて、ゆっくり歩いて帰りませんか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ