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蟻は永遠に  作者: ナス
レッツマイマザー
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6/9

第6話

うそピョーン!


あいつらすっげぇ騙されてんな。


ていうか国民全員、気絶してんじゃん?


ぱねー、私ぱねぇ。


そういえば神光騎士団とかいう、神(笑)の力を借りてパワーアップしてる変な集団が出来たそうだ。そいつらがマイマザー倒しに行ってるそうだから、観戦に行こう。


マイマザーも相変わらず強くなってるだろうから、楽しみだな。


まあ神光君達も一応はマイマザーと同じくらい強いから、互角ぐらいかな?


とりあえず出発!



「ワーップ!」


【空間魔法】Lv10 空間転移




サイデン平原と呼ばれる所に来ました。


「イェーイマイマザー!ハーワイユー?」


私の声を聞いた瞬間、マイマザーはこっちに顔を向けて、口から酸を飛ばしてきた。


「オォウ……」


私は、無駄な動きの無い、洗練された華麗なるステップで攻撃を回避!


そして私は背に羽を生やしエスケープ!


わぁ!私、空を飛んでる!




ごめんなさい。



あっ!神光一団が見えてきたぞ!なんかすごく光を放ってる。


マイマザー、頑張れよ。


私は全体が見える場所まで浮上し観戦することにした。



☆☆☆



「おぉい!見えてきたぞ!」


隊長の大きな声が全体に響いた。


俺はそう聞いてにやけが止まらなかった。


何故なら俺は神光騎士団だからだ。100倍に上げられた力を使いたくてウズウズしている。


それを遂に使えるからだ。


続いて副隊長の声が響く。


「油断するな、相手は未だに進化を続けていると聞く」


副隊長は無駄に冷静な奴だ、こんな力を手に入れても喜ばないなんて、どうかしてるぜ。


「はんっ、だから何だってんだ。俺らに敵う奴なんているわけ無いだろ」


俺は副隊長に向かって言ってやった。


「だが、この戦いは必ず勝たなければならない、身勝手な行動は許さんぞ」


「あいよ、わぁったよ」


俺が面倒くさそうに言うと副隊長は前に向き直って魔導師に目を向けた。


「ここから鑑定はできるか」


「ええ、キリギリですが、いけます」


「では頼む」


「はい。【鑑定】Lv5【開示】Lv2」


魔導師は2つの魔法を唱えると上空にあの蟻のステータスが表示された。


ーーーーーーー


名称:ヘル・マスターアント

種族:魔界管理蟻族

称号:【魔界神の加護】

【深魔界の門】

【地獄蟻】

【マイマザー】

【蟻を統べる者】

【魔界の管理者】

Lv50\22

HP:625000\625000

MP:9263600\9263600

攻撃:48000

筋力:53600

物防:708290

魔防:1002

機敏:7380


アクションスキル


【深魔界魔法】Lv34

【噛み砕き】Lv38

【蟻超酸】Lv7

【産卵】Lv130

【覚醒】Lv10

【邪神召喚】Lv0

パッシブスキル


【痛覚無し】LvMAX

【鋼甲殻】Lv13

【猛毒耐性】Lv16

【超酸耐性】Lv2

【恐怖耐性】Lv20

【進化値低下】LvMAX

【地獄の魔眼】LvMAX


ーーーーーーー


「な、なんだこいつは…報告と全然違うじゃないか」


さっきまでの自身が消えうせてしまいそうだ。


報告書ではここまで強くなかったはずだ。いったいどこまで進化しているんだ。


俺の強化されたステータスなんかよりも何百倍も強くなっている。


緊張で手に汗を感じる。


こいつは手を出してはならない相手だと直ぐに悟ることができた。


副隊長の方に目を向けるといつもは冷静な副隊長が震えている。


「おい!怖気付くな!我らは神光騎士団だ!」


隊長の声で、ハッと冷静になる。その時である。



轟音遠くから聞こえる。それはまるで一国の軍隊のよう。


その音は段々と強くなっていく、大きな波が迫ってくるかのように。


他の者もそれに気づいたように警戒を強めていた。




来るっ!!



そう思った瞬間、私の倍はあるであろう黒い鎧を纏い6本の脚を動かし、濁流の如く迫りくる蟻に、逃げる暇もなく、俺はいとも簡単に飲み込まれしてしまった。


そして飲み込まれた私を消化するかの様に、私は酸を浴びせられ、その前には剣、盾、兜、鎧など意味も無く酸により融かされていった。



「・・・・・・・!!!!」



酸は俺自身をも融かしていき、俺声にならない声をあげた。


最後に見たものは蟻だけだった。



☆☆☆




いやぁ、鑑定しただけで怖気づくとか(笑)しかもその子供にやられてる(爆笑)


お疲れ様です(大爆笑)


あれぇ?あそこに一人で逃げ出してる魔導師くんがいるぞぉ?


「おーい、そこの魔道師くーん?どうして逃げているのかなぁ?」


私は飛びながら魔導師くんに呼びかけると、魔導師くんは背筋をピンっと伸ばし、立ち止まってしまった。


面白い。


そうだなぁ、敵前逃亡は死刑だからなぁ。


でも死刑は可哀想だし、可哀想なことにしておく程度にしておこう。


「なんだ!どこいるんだ!」


魔導師くんは、蟻の姿の私は見えていないようだ。


仕方ないので人化する。


【人化】


私の体からムクムクと肉体が生えてきて人の形を成す。


そこから髪、目、鼻、口、耳、輪郭、体、指が形成され人間の女の姿をつくった。


「やぁ、魔導師くん」


私は軽く手を振り魔導師くんに近づいていく。魔導師くんは何やら口を動かし魔法を唱えているようだ。


「【炎魔法】Lv2 メガファイヤーボール!!」


そう言い終えると、魔導師くんの杖から巨大な火の球が出てきて、私に向かって飛んできたので、手で受け止めてやった。


まあ、人間どもがどう頑張ろうと私に触ることすら叶わないだろう。


「よーし、魔導師くん。君が先に手を出してきたんだから正当防衛だよねぇ?」


そう言うと私は手に掴んだ火の球に力を込める。


魔導師は滅茶苦茶あわてている!


そして、私は人間でも掴めるくらいの速度で、球をおおおお!!投げつけるっ!ナイスシュート!ダイレクトシュート!


まどうしくん は ローブ が もえて あわてて いる ▼


もーえろよ!もえろーよ!!





おっ、灰になってしまった。これじゃあ死刑と変わらないや♡


可哀想だから新しい体をあげよう。


【万物創造】Lv20 生命の器


何もない空間から、点が出現するそれは段々と肥大化していき、形作られる。


その形は人間と同じ頭、胴、手、足が存在する、しかしそれだけである。


人間にある顔、体の凹凸、指、シワ、何もない、ただ人の形をした何かを作ってあげた。


「さあ、魔導師くん。新しい身体だよ、大切にしてね」


私は空間を漂う魔導師くんの魂を呼び寄せこの身体に固定させた。


すると動き始めたが少し動くと止まってしまった。


これは……目が見えないのか。


私は顔の側面のにビシッと目を作り周囲が首を回さなくても見えるようにした。


私やっさしい!


すると魔導師くんは私に目を向けると走ってきた。


「おら!生き返らせてやったんだから国に帰りやがれ!化け物!」


そう言うと機械のように国に向かって真っ直ぐ帰っていった。


よかった。












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