第1話
暗闇の中で意識は覚醒した。球体の中にいる感触がする。
首を回し見渡すが光は見当たらない。しかし嫌な感じはしない。
包まれているようだ。
すると突然ピキピキと球体が割れはじめ強い光が差し込んできた。
私はその裂け目に手を入れ強引に引き裂いた。
外は青空に雲が漂っていた。
周りを見渡すと私の兄弟達が眠っているであろう球体……もとい卵が揺れていた。
その卵達も次々と割れ始め、中からは黒い光沢を放つ小さな顔が次々と出てきた。
そう、私は魔物とすら認識されない、世界最弱の種族。
蟻族である。
なんつってな。
☆☆☆
「いぇーい!みんな元気かーい?」
私は生まれたばかりの兄弟達に話しかけるも、兄弟達は何も聞こえないかのように振舞っている。
当たり前だ、奴らに聴覚はない。
これは私の習慣のようなものだ。
意味は特にない。
しかし、私には聴覚がある。
それどころか、視覚、触覚、嗅覚、味覚、第六感までもが備わっている。
本来はそんなことはあり得ないが、私は違う。
私は逆行者なのだ。
蟻のくせに逆行者なのだ。
逆行者だ。
私はただ逆行するだけではなかった、逆行するたびに【ギフト】と呼ばれる大変不可解な物を1つか2つか3つ貰えるのだ。
よくわからない物であるが回る世界に疲れてしまった時に、私を支えてくれた物だ。
この【ギフト】という物はこの世界に生まれた物全てに付与される物のようだ。
しかし私が何億年かけても分からなかった恐ろしい物でもある。
きっとこれは世界に始めから組み込まれている何かだろうなと、思考停止した。
【ギフト】には様々な種類がある。
魔法を使えるようになったり、剣がうまく伝えたり。
【ギフト】とは生まれつきの才能のような物で、普通は1つから3つくらいにしか持っていない。
稀に何も持たずに生まれてくる者もいる。
そして、私は悍ましい数の【ギフト】を貰った。
120京個以上である。
いや、ね?一回にしてもらった数じゃ無いから。
一回逆行する度1、2、3個ずつだから。
多分…80京回目くらいかな。
そんだけの【ギフト】を貰っていれば嫌でも強くなる訳で。
ステータスはこちらになります。
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名称:トランセンデンス・ルーラーアント
種族:極支配覇神蟻種族
称号:【逆行者】
【覇神】
【◼︎◼︎◼︎の支配者】
【階梯の管理者】
【終わりなき者】
【超越者】
【時空の管理者】
Lv:∞
HP:∞
MP:∞
攻撃:∞
筋力:∞
物防:∞
魔防:∞
機敏:∞
アクションスキル
【超越魔法】Lv∞
【超越物理】Lv∞
【超越能力】Lv∞
【超越精霊術】Lv∞
【超越聖霊術】Lv∞
【超越神霊術】Lv∞
【超越神術】Lv∞
【加護の付与】Lv∞
パッシブスキル
【無敵】Lv∞
【終焉のオーラ】Lv∞
【開闢のオーラ】Lv∞
【超越のオーラ】Lv∞
【生の魔眼】Lv∞
【死の魔眼】Lv∞
【超越の魔眼】Lv∞
【混沌の魔眼】Lv∞
【超越の神眼】Lv∞
【正の神眼】Lv∞
【負の神眼】Lv∞
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まあね、神です。
おら、崇めたてろや!
……。
まあそんなことより今回手に入れたスキルは【蟻】
このスキルは今までにたっくさん貰ってきました。
まあ歩く速度が速くなったり、物理攻撃が強くなるだけ。
この際気にすることはない。
はい、説明終わり!行動開始!
今回は何をしようかな、ワクワク。
んじゃ。