深淵
「子どもは親を選んで来るのです」
妊娠中に棄てようと思った
「子どもは親を思って来るのです」
生後数ヶ月の乳幼児をふんずけた
「子どもは親のことが好きなのです」
躾のために殴ったら、死んでしまった
「子どもは、かすがいです」
誰の子かわからない、愛せない、知らない
「子どもは宝物です」
邪魔だった、コレ(子ども)が
「子育ては親育て」
一人で背負わされて、苦労ばっかりで
苛ついて、殴った。自由になりたかった
「親という字をよく見てください。
木の上に登って、子どもを見守っているのです」
自分のことで頭がいっぱいで、子どもを見る暇がなくて
「」と現実との深淵はどこまでも、どこまでも続いている