現実を見た...
半分実話で半分ウソです。
現実が辛いと感じる日々が多い、上司に日々キツイ口調で注意されて社長から嫌味を言われる日々を送っている。家に返っても誰もいないし話す相手もいない。
会社には親しき友人は誰もいない、相手は落ち込んでる自分を見ても慰めてくれもしない。学校では落ち込んでたら慰めようなんて綺麗な事を言ってる先生はいたけど、この会社の人間はそうしてくれない。
今日も上司にキツイ口調で注意され、社長に嫌味を言われる。限界に感じた自分は休憩時間に屋上で1人コンビニで買ったおにぎりを口にして空を眺めるだけだった。
屋上から飛び降りたいとは思ってない、上司と社長の愚痴を大声で街中にいる人々に言ってやりたい気分だ。でもそうしたら自分はクビにされる。
ここの会社は残業はさせられないが上司と社長が居るだけでブラック企業だ。自分は帰り道をただ歩くだけだった。しかし何か発散したいと思ってる。心から嫌な気持ちを剥ぎ取ってくれる場所に行きたい。
しかし俗に言うキャバクラや風俗には行きたくない。もし行ってしまえば最悪ぼったくり店で多額の金額を払わされる羽目になる。だから自分は娯楽街を歩き回り店を探しまくった。
すると見つけたのは美少女の絵が描かれた看板だった。入り口にはメイド服を着た女性が立っていた。自分はその人をただ見つめていた。その時声を掛けられて思わず慌てたが、返事に答え案内させられた。
中に入るとパステルで彩られた可愛らしい室内だった。中には眼鏡を付けた太客や大学生くらいの青年にスキンヘッドの厳つい男がビールを飲んでいた。
自分は席に案内されたカウンターに座った。おしぼりとお冷を用意してきた。それから店のルールを説明させられて自分はメイドの話を無意識に集中して聞いていた。
さっそく自分はオムライスとコーヒーを頼んだ。実は自分はお酒を飲むのが大っ嫌いだ。自分の父親は人からは一見良い人に見えるが酒を飲むと口が悪くなるから大っ嫌いで高校生になって毎日大喧嘩した。
社会人になって自分は父親と大喧嘩した事で家を出て行った。それ以来父親とは会っていない。そんな事は置いておいて自分は食事が来るまでお冷を一気に飲み干した。
数分後オムライスとコーヒーが来て、メイドとハートのポーズを作ってお呪いをした。スプーンを持ってオムライスを一口食べた。ケチャップの着いた卵とご飯が口に染みてバターの味が凄く美味しくて泣きだしそうになった。
自分の母親は母性的で優しかった。父親の嫌な口調から時々守ってくれる人で作ってくれるオムライスは本当に美味しかった。数年ぶりに食べたオムライスは本当に美味しくて泣いてしまった。
メイドに泣いてる所を心配されたが家庭事情と会社の愚痴を全部メイドに話した。メイドは素直に話を聞いてくれて綺麗事を言わず共感してくれた。
それから自分は父親の事と会社の人間関係の愚痴を言いまくった。その話をしているとタイマーの音がして帰宅時間を言われ勘定を支払う為にお金を出した。
帰り道は凄くスキップしたくなる気分だった。こんなに話せた気分は最高だった。誰かに愚痴を言って心から嫌な気持ちがなくなり家に着いた時には風呂も入らず歯も磨かずベッドにダイブして眠りに着いた。
それから次の日自分は毎日あのメイドカフェに通った。初めて出会ったメイドと喋るだけで心が楽になる気分だった。本当に幸せな気分で仕事で注意や嫌味を言われた後にメイドと喋れば心は晴れやかになる。
それから数ヵ月後思わぬ事を聞く事になった。いつものメイドに会うためにメイドカフェに寄った。中に入ったらいつものメイドは居なかった。
別のメイドに案内されて、メイドに彼女の事を聞いたら驚愕した。なんと付きあっていた男性と結婚したんだ。メイドは会社の名前を言ったら自分が働いている会社の社員と婚約したと言った。
この気持ちは何だろう。そっち系のビデオで確かに寝取られモノはあるけど別にメイドの事を恋愛対象とは思っていない。ただ、喋り相手が居なくなった気分だ。
自分はオムライスを頼まずコーヒーだけを頼んだ。帰り道、自分は顔を俯いてアパートに帰っていた。ドアを開けても誰もいない話す相手もいない。風呂に入って歯を磨いて布団に入った。
明日から現実が来ると思い自分は目を閉じて寝るだけだった。それ以降あのメイドカフェに行かなくなった。
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前の短編4作を削除してしまいましたが、今後再投稿すると思います。




